第三春美鮨 2020年9月閉店 (泣)
もともとご実家の春美鮨から
銀座に第二春美鮨を昭和44年にオープン、
新橋に第三春美鮨を昭和48年にオープン。
今は新橋にしかないので、「第三」と言う名前だけど、ひとつしかない。
それも、江戸前寿司を語る上では外せぬこのお店。
レジェンド長山一夫さんが握るお寿司は、とにかく素材へのこだわりがすごい。
執筆なさった本は教科書レベル。
それ以外に外国人の方にプレゼントすると喜ばれるであろうSushiと言う写真集のような本もある。
丁寧にひとつひとつ説明してくださるスタイルがワタシは大好きで、
笑顔でいろんな話を大将としながら美味しくお寿司を頂くサイコーなひととき。
ちなみに、日本全国から大将のお眼鏡にかなった素材もすごいが、
器もすごい。陶芸も40年近くなさっていて、ほとんどが大将の作品である。
キビキビとお話ししてくださる大将も見た目は若いが、78歳。
なんと9月末でお店を閉めてしまわれるそうだ。
コロナの影響で2ヶ月お休みした間に、色々と考えたんだとおっしゃっていた。
自分の人生は、朝4時に起きて、買い付けに行き、仕込みをする。
夜は寿司を握り、仕事を終えて帰宅し、寝るのは夜中の12時を回る。
そんな生活を50年以上も続けてきたけど、
生まれて初めて2ヶ月もそれをやらなかった。
こんなの人生で初めてだった、と。
もう辞めるって決めた。
そう言い切る大将の笑顔は明るかった。
この大将手書きの「仕入れ覚書」も大切にしまっておこう。
あー。大切なお店がひとつ無くなってしまうなぁ。。。
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