日帰り盛岡。三大麺制覇。冷麺編。
ふと思い立って盛岡に行ってきて、今回は下記の続き、3軒目のハナシ。
1軒目
2軒目
そもそも、わんこそばだけをサクッと手繰り、とんぼ帰りで東京に戻るか、(途中下車して)仙台でお寿司でも?なんて考えていたのだけど、盛岡に着くなり、タクシーの運転手さんから仕入れた耳寄りな情報。
1.盛岡は麺が有名。
2.わんこそば、じゃじゃ麺、冷麺この3つを「三大麺」という。
3.中でもじゃじゃ麺は盛岡人のソウルフード。
(わんこそばは観光客用で地元の人は食べない。)
1軒目でわんこそばを61杯食べ、鼻から出そうなまま、2軒目へ。
盛岡人のソウルフード「じゃじゃ麺」を食べずして帰るわけにはいかない。
2軒目では無表情でじゃじゃ麺をすすった。
からの、3軒目。
もちろん歩いて行った。
のんびり歩いて行ったけど、すぐ着いた。
目的地について「え〜もう着いたのぉ?」などと思ったのは、
試験会場に着いた時以来かも。
盛岡冷麺の元祖、食堂園。
「盛岡冷麺」と一般的には言われているが、お店には「平壌冷麺」の暖簾が。
盛岡冷麺の特徴はやや太めでつるりとコシのある麺。
じゃがいものデンプンと小麦粉を合わせた生地をしっかり練ってできている。
普通・辛(2倍の辛さ)・特辛(4倍の辛さ)の3段階。ゆで卵、キュウリの酢漬け、牛チャーシュー、キムチ、ネギ、ゴマがトッピングされている。
スープは、牛骨・牛肉をベースに、鶏ガラなどで4時間ほど煮込んだものらしい。
このお店の創業は昭和29(1954)年。
朝鮮半島で生まれた創業者は、終戦後に東京から盛岡へと移り住み、現在の場所に朝鮮料理店を開いた。
故郷で食べた味に近付けるべく、試行錯誤を重ねた冷麺に、
山形出身の奥様が東北人の口に合うよう工夫し、今の冷麺へと進化したものらしい。
実は麺に飽きてきていた(当たり前だろっ)ワタシ達。
あろうことか、この食堂園でお肉を注文。
ハラミもカルビも仕入れの関係か売り切れというので、
上タンと上ロースを注文。
実はこの上ロースが美味しかった。
すき焼きのように溶き卵にくぐらせて食べるスタイル。
肉は別腹。
美味しい美味しいとお肉を食べていたら、
お店の人に「冷麺がのびるから早く食え」と促される。
冷麺って伸びるの?と思ったけど、促されるままにズズズーっと食べた。
毎日手こねで麺は打っているらしい。
強いコシが特徴。
このコシの強い麺は食べたことがあるので、ワタシは好きだけど、
きっと実家の両親なんかは(口が悪い京都人なので)「ゴムみたい。」と言いそうだ。
美味しかった。
今度はお肉をいっぱい食べた後に、最後に冷麺で締める、という
「フツーの食べ方」をしたい。
ワタシみたいな、美味しいものを食べるためなら長距離移動も厭わない方で、
1日に三大麺制覇!を考える奇特な方が万が一おられたとして、
その方に申し上げたい、今回の反省点も踏まえての
当日スケジュール完全版は以下である。
・順番は「わんこ」「じゃじゃ麺」「冷麺」が良い。
・じゃじゃ麺はちーたんたんをもって了となる。よって走りきれ!
・冷麺はお肉を挟むと食べられる。問題なし。(山場はじゃじゃ麺か、と)
・新幹線に乗る前に駅の「福田ぱん」でコッペパンを買う。
「北上コロッケ」なるものにも惹かれたけど、
それは、盛岡でなく、北上(新幹線で20分東京から見ると手前。)のものらしいので、また別の機会に。
ちなみに北上コロッケとは、
二子さといも(粘りが強くコクがある)、黒毛和牛、白ゆりポーク、アスパラガス(県内一の生産量らしい)を使用したコロッケのこと。
は〜ワタシの食に対する飽くなき探究心は、終わりがないのである。
励みになります。個別にお礼のメッセージさせていただきます。