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子ども時代の演奏を振り返る
最近、ある有名Youtuberが7歳のときの演奏動画をアップしていた。正直、タッチとか表現力とかは今の私より上なのでは?というレベルだった。努力の賜物なのか、生まれ持った才能なのか。
自分が通っていたピアノ教室はゆるーい感じだったので、コンクールに出るような人はいなかったけど、幼い頃からコンクールに出るような子どもというのはこのくらい弾けるのかもしれない。
そこで、ふと気になって私の子どもの頃のピアノの演奏を久しぶりに聴いてみた。前にVHSのビデオをDVDにダビングしていたものがあったのだ。恥を忍んでここにも紹介してみようと思う。
習い始めて1年半くらい。小学3年生のとき。
タッチが雑!和音が汚い!スケールが弾けてない!そしてなぜかニヤニヤしている(笑)
たぶん今のうちの娘のほうがもっときれいな音色で弾けると思う。
そして、小学校時代はもう一つの習い事がとても忙しく、ピアノを真面目に練習していなかったので、このあともほとんど成長せず。(通称、空白の5年間)
ところが、中学に入って急にやる気スイッチが入り、メキメキと上達して中学3年生のときはショパンの「華麗なる円舞曲」を弾いた。先生には隠してたけど、実は家ではこっそりコーダ部分の速弾きを練習していて、本番で突然披露した。後で聞いたら先生は舞台袖で「まあ、こんなスピードで・・・転ぶんじゃないかしら」とハラハラしながら聴いていたそう。
今聴いてみるとやっぱり表現力という点ではうーんという感じはするけど、この時は(これでも)教室では上手なほうだった。指は割と速く動くようになってたけど、脱力が全くできていないので、無駄な力が入っていたし、指も伸びきっている・・・。先生からは手の形を注意されていたような記憶もあるけど、たぶん言うことを聞かなかったんだろうな。
その後も発表会に出たけど、映像が残っていないのと、雑音がひどいのでここには上げないが、高校1年生ではシューマンの「飛翔」、高校2年生でショパンの「幻想即興曲」を弾いた。自分で全く納得いかない演奏で、あとでビデオをもらっても自分の演奏を怖くて聞けず、やっと傷が癒えて聞けたのはずいぶん後のことだった。
小学校時代に練習をしていなかったというのは論外だが、中学生になってやる気になって弾きまくってたのが、もし電子ピアノではなくアコースティックピアノだったらもっと上達したんだろうなと思う。でも、当時は親に練習している音を聴かれるのがとても嫌で、電子ピアノの利点を活用してヘッドホンをして練習していた(今は生ピアノでも消音機能とかあるけど)ので、生ピアノだったら逆に練習しなくて上達しなかった可能性もある。
それでも、子ども時代に習っていた10年間は無駄ではなかったと思う。大人になって再開して、まず絶頂期まで取り戻すのにかなり時間がかかったけど、自分の音色に悩み、今の先生に習い始め、家にアップライトピアノを置いたことでこの1年間でかなり上達したと思う。人生まだまだ長いので、これからも理想の音を追い求めていこうと思う。