サピエンス全史要約(上巻第二部)

第2部 農業革命

第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇

現在摂取するカロリーの9割以上は
小麦、稲、とうもろこし、じゃがいも、キビ、大麦に依存する

様々な形でおのおのの地域で独立して農耕は発達した
狩猟採集生活から農耕生活に以降するにあたり、平均的な
農民の生活水準は狩猟採集民族を下回った
大量の食料確保により人口爆発と飽食のエリート層が生まれた

小麦を世話することにより結果として人類が小麦に家畜化された
⇨ヘルニアなどの身体的疲労、時間的束縛、より人出が必要になる

人類は狩猟採集から農耕へ生活を移行することが以前よりも厳しい生活になること
に気づかなかったし、狩猟採集生活へ戻ることができなかった
⇦原因①かつての生活を思い出すことができなかった
原因②人口増加により引き返すことができなくなった
⇨よりよい生活を望んだ結果、より大きな苦難を呼んでしまった
*農耕民族は数の力で狩猟採集民族を圧倒することができた

これに大して、トルコのギョベクリテペ神殿を建設するために集落が形成されており、そのために労働力を多く確保するために農耕生活を開始したのではという説も存在する

第6章 神話による社会の拡大

農耕民族は狩猟採集民族と比べるとはるかに狭い範囲で人工的な
家に住み、周辺を動植物で囲んだ
⇨地表の2%

狩猟採集民族は長期的な計画を立てたり心配したりすることはなかったが、農耕民族は天災など、自分が手を打てる範囲で長期的計画について心配していた。

一部の食物エリートが農耕民の余剰作物で生活していたことでそれ以外の農耕民族が生きていくことに精一杯になり、これらが政治や戦争、芸術、哲学の原動力となった

古代メソポタミアの都市、秦、ローマ帝国が築き上げてきた協力ネットワーク(大半は迫害と搾取のため)は共通の神話に基づいて成り立っていた

神話とは想像上の秩序
幸福や自由や平等という概念は人間が生み出した概念であり、繁栄する社会
を築くためのもの

①想像上の秩序は物質的世界に埋め込まれている
子供の育った環境でその子供が社会にでてから重要なものが決まる

②想像上の秩序は私たちの欲望を形作る
e.g.西洋人
⇨ロマン主義、国民主義、資本主義、人間至上主義
ロマン主義(色々な経験が人を形成する)×消費主義⇨観光業が盛ん

③想像上の秩序は共同主観的である
客観的、主観的、共同主観的の区別をつけよ
I 客観的⇨放射能の危険性
II 主観的⇨単一の個人の意識や新年に依存して存在しているもの
I I I 共同主観的なもの⇨法律、貨幣、神々、国民

第7章 書記体系の発明

シュメール人が発明した書記により、大量のデータの保存、伝達が可能になった
⇨クシム:6と10
⇨不完全な書記体系
⇨キープ:カラフルな紐

完全な書記体系
楔形文字
メソポタミア人
象形文字
エジプト人

第8章 想像上のヒエラルキーと差別

独立宣言後のアメリカでは貧富のヒエラルキーを尊重した
平等:富める者にも貧しい者にも同じ法律を適用すること
自由:特殊な状況でない限り国家が国民の私有財産を没収できないという意味のみ

黒人と白人のヒエラルキー
偶然⇨白人による黒人の支配⇨*差別的法律⇨*黒人の貧困と教育の不足
⇨*文化的偏見 *ループ

多くのヒエラルキーは偶然の出来事を神話で支える

生物学的作用:広範な可能性のスペクトルを許容(不自然なことなどない)
文化:不自然なことだけを禁じる

「自然な」=「自然を創造した神の意図に一致した」

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