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パラレルワーカー ✕ カウンセラー その3

シリーズ3回目は、「パラピスト」に
注目したいと思います。

ちなみに、「パラピスト」は、私の造語です。
 「複数の異なる専門性を用いて、
  癒しや悩みの解決に携わるセラピスト(カウンセラー)」 
という意味で使っています。

その中で、セラとぴあのメンバーの半分を占める
「身体」ケア関連の専門を持つパラピストを、
例にします。

カウンセリングは、
「心理面をどうにかする」イメージがあります。
しかし今は、ストレスや感情コントロールなどの悩みに対して、
体への働きかけも、大切な視点になっています。

たとえば、リラクセーションや呼吸法。
体の力が抜けると、それが心に波及し、
心の余分な力も抜けます。

また、体の動きや状態に意識を集中すると、
イヤな感情や考えと、距離を取れます。

「身体についての専門性」を持つカウンセラーは、
体と心の関わりの知識が豊富です。
体の状態を把握する感覚も優れています。

ここに、ホリスティックコミュニケーションという、
心理面(言語面)からアプローチする専門性が加わります。
そして、身体と心の両方から、
悩みを解かしていけるワケです。


ところで、セラとぴあは、
診断や医療行為はできません。
必要に応じて、医療機関などをお薦めすることもあります。

ただ、「不調の正体はコレ」と自分で把握したり、
受け止めたりするのは、難しいものです。

心と体の不調がごちゃごちゃになったり、
心の悩みを持つことに抵抗感を覚えたり。

看護師の方は、ご自身が身体、健康の専門家です。
ですが案外、自分のことになると
お気づきにならないことも。

時には、専門性がマイナスに働くことも、
あるかもしれません。
 「こんなことで調子を崩してはいけない」
 「崩してよいハズがない」
心身に負荷をかける判断をされる方も多いです。

心も体も調子がすぐれない。
どこから手をつけて良いかわからず、
自分を見失っている。

そんな時もパラピストは、
解決の良い入口になると思います。

相談は、入口で迷うものです。
どこに入るのが正解なのか?
間違ったところに入ったらどうなるのか?

そんな時、入口が複数あったら便利です。
とりあえず入りやすいところから入れば、
そこから先、テーマに応じた、
より適切な部屋に案内してくれる。

複数の専門性を持っている、というのは、
その分だけ入口があるということです。
それが、パラピストの強みの一つだと思います。

今回は、身体に関する専門性を例にしました。
他の専門性を持つ方々も、それを生かして
カウンセリングをしておられます。

私自身、そうした専門性が使われる場面を
見るのが楽しみですし、勉強にもなっています。

専門性の交流がヒントになり、
カウンセラーがプラスの影響を受ける。
それが、ご相談者との関わりに反映される。

そう考えると、
「パラピストの集まりである」という
セラとぴあの構成自体が、
ご相談者の支援に生きていると言えるのかな、
と思います。

専門性が一個の私は恩恵にあずかるばかりですが・・・

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