Life Will Be Beautiful
あけましておめでとうございます。
セラとぴあの山田です。
昨年の自分を振り返ると、
世の中の状況とは関係なく、
気持ちのバランスを保つのが難しい。
そう感じる出来事、体験が多かったです。
ところで皆さんは、
目標とする人物像はどんなものでしょうか。
私の憧れ、こうなれたら良いなという人物は、
「グイド・オレフィチェ」。
映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の主人公です。
物語の大雑把なあらすじはこんな感じです。
ユダヤ系イタリア人のグイドは、
息子とともに強制収容所に送られてしまいます。
そこで、優しいウソとユーモアを駆使して、
息子を不安や死の危険から遠ざけ、守り抜きます。
そのおかげで、息子は希望を失うことなく
生き延びることができました。
そして引き離されていた母親(グイドの妻)と
再会を果たしたのです。
どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい。
これが、作品のテーマです。
そう実感できるほど、私は達観できていませんし、
肝もまったく据わっていません。
人生が本当にそういうものなのかも、知りません。
ただ、グイドのように、
どんな状況でも最後まで優しさやユーモアを忘れずに
人に接し続けられる人間に強く憧れます。
物語の中では息子に向けられていますが、
おそらくグイドなら、他の人にも分け隔てなく、
同じように接したと思います。
ひるがえって、自分はどうなのか。
調子が良い時なら、それなりにできるでしょう。
でも、いろいろうまくいかない時、
不安が高い時はとたんに底が見えてしまいます。
露骨にイジワルになるとかはないにしても、
少なくとも寛容さのレベルは、確実に下がります。
まして、優しさとユーモアで他の人の気持ちをやわらげる
・・・なんて、とてもとても。
それが今の自分。
目標への到達度が試され、落第した一年でした。
この歳まで、成し遂げたことなど何もない、
誰かを守り続ける責任を果たせたこともない自分です。
せめて、これから出会う人たちが、
直接的でも間接的でも、ほんのひと時でも、
温かく、楽しく、頼もしく
感じてもらえるような人間になりたい。
そういう人間になってから死にたいな
と思います。
幸いにして(?)
リズムが崩れたまま新しい歳を迎えました。
追試のチャンスはまだまだ続いているのであります。