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可能性に焦点を当てるということ

こんにちは。セラとぴあ代表の黒丸です。

心の問題はいくら原因を探しても
解決できないということは
このコラムでも何度かお話ししました。

心の問題の場合、原因探しをしていくと
結局はその人のものの見方や性格に辿り着き、
それを変えなければ問題は解決しない、
ということになってしまいます。

しかし自信を持て!優しくしろ!感謝の気持ちだ!
そんなことをいくら叫んでも
ものの見方や性格は変わりませんし、
当然、悩みが解決されることもありません。

人の心は機械の部品ではないので
「自信のない心」を「自信のある心」に
取り換えることなどできないのです。

人の悩みを解決するためには
原因探しに奔走するのではなく、
その人の可能性に焦点を当てたほうが
ずっと現実的です。

人の心は機械とは異なり、
自分で気づいたり成長したり
困難を乗り越えたりする力を持っているのです。
それがまさに「心の治癒力」です。

通常、悩みや問題を抱えている人は
悩みそのものに目を向けてしまい、
「なんでうまくいかないんだろう」
「どうして嫌われてしまうんだろう」と考え
堂々巡りに渦に巻き込まれていくことになります。

一方で、可能性に焦点を当てると、
悩みごとから抜け出せる確率はずっと高くなります。

例えば
「どんなときにはうまくいっているんだろうか」
「どんなときは仲良くできるんだろうか」
といった具合です。

その質問に答えることで、
潜在意識にあった解決のヒントが
引きだされるのです。

問題に焦点が当てられてしまうと、
ネガティブなことしか出てきません。
ところが可能性に焦点を当てると、
「できていること」「できそうなこと」に
目が向けられるため、
気づきや希望が生まれるのです。

気づきや希望、変化、可能性といった要素は
問題を解決するための原動力です。
人には「心の治癒力」があるのですから、
それがうまく機能するようなかかわり方をすれば
そこには自ずと解決につながる道が開けてきます。

悩みを抱えたとき、
「なぜできないんだろうか」と
原因に目を向けるのではなく
「どんなときにはうまくやれていたか」
「どんなことならうまくやれそうなのか」
といった可能性に目を向ければ、
問題は自ずと解決へと進んでいくのです。

心にはそのような力が秘められているのです。

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