切り札:10「火之迦具土」
火之迦具土よろしく化け物みたいな見た目の皆様、こんばんは。このクソ暑い中暑苦しい見た目してますねぇ。焼いてかない?(ハンデス)
《火之迦具土/Hino-Kagu-Tsuchi》
スピリットモンスター
星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900
このカードは特殊召喚できない。召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時に発動する。次のターンのドローフェイズのドロー前に相手は手札を全て捨てる。
はぇ~すっごいド派手…
本題に入る前にハンデスの歴史について語りましょう。
私は基本的にハンデスが嫌いです。25~30代のこどおじなら聖刻リチュアあたりにちまちま全ハンデスされた方も多いのでは?もっと前ならインフェルニティで無限トリシューラとか。ムカつきますねぇ。
結局最初の1枚のハンデスを許す=対抗手段が無いことを明かしているようなもんなんで、2枚、3枚とやられるわけです。止めるなら最初の1枚で止めてるわ。最近はパワーツール・ブレイバー・ドラゴンからの盗人の煙玉でピーピングハンデスが見られました。
ご存じの通り盗人の煙玉はこの間禁止カードにぶち込まれました。それだけ遊戯王はハンデスに厳しい側面があるんです。聖刻リチュアの肝であるガストクラーケもしばらく制限~準制限でしたね。
相手に何もさせない先攻ハンデスが安定すること自体がまずいのでしょう。そんな緊縛プレイじみたやり方に性的興奮を覚えるデュエリストもいるとかいないとか。まぁガストクラーケの緊縛触手プレイは…アリですね。縛られる方に興奮するのか…(困惑)
「ハンデス三種の神器」という言葉をご存じでしょうか。2期の伝説のパック「Magic Ruler -魔法の支配者-」にて登場し、相当に早い段階で制限~禁止化しているため、触れたことすらない方もいるワケですね。2007年9月に最後の1枚・押収が禁止になっているので、それ以降に始めた方は知らないですよね。効果は画像見てください。やーばいでしょ。
少し時代が進んだ時にはマインドクラッシュ・ダストシュートによるハンデスが流行りました。魔法じゃ速すぎるから罠で、という分かりやすいスピードダウン。ただ先攻でこの2枚伏せられたら結局ドローフェイズに撃たれて先攻制圧と変わらないですからね。ダスト・シュートの発動条件も相手の手札が4枚以上なので、基本は先攻で伏せられるカードだったと思います。
ね?ハンデス鬱陶しいでしょう?
じゃあ本題の火之迦具土紹介すんなやwwwとお思いのあなた。そうだよ(自爆)
私はハンデスは嫌いです。でも火之迦具土は大好きです。なぜでしょう?
さっきまで紹介してきたハンデスの歴史をもう一度ご覧ください。
私が言いたいのは「ちまちまやってんじゃねえよ」ということなんです。
1枚~2枚~とか番町皿屋敷かよwwwってことなんですよ。漢らしくない。それに比べて見てくださいこの火之迦具土の豪快な効果を!相手は手札を全て捨てる。手札を全て捨てる。
手 札 を 全 て 捨 て る 。
さっき紹介した聖刻リチュアなんかは、1枚目のハンデスを止められないと分かるや否や調子に乗って2枚3枚とハンデスをしてきます。要するにプレイヤーのその調子に乗った態度が気に食わないワケですね。
私は火之迦具土を召喚する相手にはそんな感情は抱きません。一撃通れば全ハンデスの冷や汗不可避なピーキーな勝負を強いられる。相手も命がけで激重なモンスターである火之迦具土を使ってきます。
相手の手札を覗き見るような漢らしくないピーピングすら介さず、「お前は勝負に負けたんだから手札を全て捨てろ」と言われるわけです。潔い…
ここまで来ると最早漢の美学ですね。ハンデスカードでそれを感じさせるのは火之迦具土だけです。
私は実際に火之迦具土を主体としたスピリットデッキを組んでいました。通常召喚がカギを握るこのデッキは非常に隙が多く、今もスピリットは大して進化をしていないので弱点は全く変わっていないと思います。
ただ、あらゆる誘発や罠を搔い潜った先に一撃全ハンデスという漢のロマンが待っているんです。最近のスピリットは刀皇-都牟羽沓薙ってなかなか派手なカードが出ましたが、効果がちょっと分かりづらく火之迦具土ほどの爽快感は無い気がします。
このカードは苦労して召喚し相手に一撃を通すまでのプロセスと、全ハンデスという報酬が釣り合っているんです。ハイリスクハイリターンなんて漢のロマンの基本中の基本じゃないですか。さぁ明日から君も火之迦具土で相手の手札を燃やし尽くそうぜ。
いかがだったでしょうか。ハンデスが嫌いなことと火之迦具土が好きなことは矛盾しないのです。なぜならこのカード自体がハイリスクハイリターンの漢のロマンであるから。曲がりくねった~道の先に~♪待っている~♪一撃で~♪手札全ハンデス~♪
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