切り札:13「キメラテック・メガフリート・ドラゴン」
お盆で親戚が来ても部屋から出られなかったこどおじの皆様、こんにちは。サボりまくって久しぶりの投稿だということは棚に上げてとりあえず煽っておきます。
さて筆者は最近、ほったらかしていたマスターデュエルを久々に立ち上げました。紙の環境で禁止になっているカードがまだ使えているなど無法状態なので辟易してぶん投げてたんですね。まぁたまに楽しむくらいでいいか…ってカジュアル勢ですし。
それでも愛用のデッキで環境デッキ倒すくらいの力はありますよ。亀の甲より年の劫。歴ってのは噓をつかないんです。勝たなきゃ面白くないってのは何でもそうですね。
今まで隠していましたが、実は私はサイバー流の後継者なのです。マスターデュエルにおいてパワー・ボンドからのキメラテック・ランページ・ドラゴンで幾多ものデュエリストを轢き〇してきました。4200サンレンダァ!!
上記の戦術やアニメでの活躍を見て、「サイバー流は脳筋」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。全然違います。
リンクやエクシーズなどを取り入れて、サイバー流の戦術は非常に緻密なものに進化しています。使っている人間ならよく分かるとは思うのですが、相手の隙や知識不足を狙ってカードを切るタイミングがよくあります。エマージェンシー・サイバーを初手で発動してドライトロンと誤認させてうららを撃たせたり、効果が無効になってもまだ仕事があるサイバー・ドラゴン・コアのサーチ効果を囮にすることもあります。サイバー流相手にあんま気軽にうらら撃たない方がいいですよ。
勝つために非常に頭を使い、且つ攻める時は非常に大胆に攻められるこのデッキは魅力に溢れています。およそ環境デッキとは言えないデッキですが、使い手次第で環境デッキを食えるデッキであると証明できます。
普段は記事において扱うカードを便宜上仕方なく「切り札」としているワケですが、今日ご紹介するのは私のマジのガチの実戦用の切り札です。
《キメラテック・メガフリート・ドラゴン/Chimeratech Megafleet Dragon》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」モンスター+EXモンスターゾーンのモンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1200になる。
えーまず、かっけえ。初出は海外だったこのカードのイラストを見た時飛び上がりました。めっちゃかっけえ。強そう(小並感)(攻撃力0)
このカードとキメラテック・フォートレス・ドラゴンは、現在のサイバー流が脳筋だけではなくトリッキーな戦術も扱えると言える筆頭でしょう。融合モンスターでありながら、実質融合モンスターではありません。
自分のモンスターではなく相手のモンスターを貪るために存在するカードなのですから。
このカードがEXデッキに存在する時、自分のデッキの全ての「サイバー・ドラゴン」モンスターはチェーンも許さず相手のEXゾーンのモンスターを食い荒らす化け物に変貌します。それが小粒なコアやヘルツであったとしても、です。さてその除去を躱せるタイミングは「サイバー・ドラゴン」モンスターの召喚・特殊召喚成功時しか無いワケですが…
あまりにもこれを理解していないデュエリストが多すぎる。
実例を挙げて細かく見ていきたいんですが、特にこのタイミングでEXゾーンのモンスターの誘発即時効果を使用しないデュエリストには不勉強さにガッカリします。メガフリート躱すタイミングここしかねぇつってんだろ。あと特に理由も無くEXゾーンにリンク以外のEXモンスター置く奴。格好の餌食なんですよ。
実例1:《Evil★Twin's トラブル・サニー》
いつも通り後攻を取って相手の展開を見つめます。サイバー流で先行取ってもインフィニティ立てる以外やることないですし、基本不利な後攻を取って相手に屈辱を味わわせて勝つのが最高に気持ちいい。相手は意気揚々とぶん回して最終的にEXモンスターゾーンにトラブル・サニーを出してきました。
私のターン。サイバー・ドラゴン・コアを召喚します。決まりきった流れですね。ここでサーチ効果にうららを撃たれようが関係ありません。非常に性格の悪いことですが、私は相手が下手くそであることを予想してトラブル・サニーだけを見ています。分解効果チェーンすんなよと。
サイバー・ドラゴン・コアの召喚成功時に相手がトラブル・サニーの効果を使わなかった時点でもう勝利が見えてきます。相手はメガフリートによる除去を躱す唯一のタイミングを失いました。ごちそうさまです。
相手は必死こいて拵えたリンク4をただただ私に献上しました。たった一手のミスで、です。逃げられるタイミングがあるのに逃げなかったということは、もう知識不足によるプレイングミスとしか言いようが無いんですよね。サイバー流に対する知識不足にガッカリすると同時に、下手くそ読みが当たってこれなら勝てるとも思います。
実例2:《天球の聖刻印》
全部トラブル・サニーと同じ。コア召喚時に効果で逃げるかコアバウンスしろよ!メガフリート知らねえのか?ごちそうさまです。
手札次第ですが、仮にコアバウンスされても空になった場にサイドラ投げて結局天球はいただきますね。
ちなみに私はEXゾーンのモンスターを前にしてサイバー・ドラゴン・ヘルツを素出しするプレイングもたまにやります。この時点でもまだ私の意図を理解できてないデュエリストもいます。結局その少ないメガフリートを躱すチャンスを逃して、むざむざとEXゾーンのモンスターを食われていきます。舐めプと見せかけたガチプなんですねぇ。ついでにサイドラサーチしますね。
いかがだったでしょうか。正直このメガフリート躱しタイミングを紹介することは私の勝率を下げることにつながるので、悩みました。が、それ以上に私の愛するサイバー流の切り札を知ってほしかったんです。脳筋だけではなく、こんな隠し玉もあるんだぞ、と。今のサイバーは相手によって柔軟な戦術をとることが求められ、かなりハイレベルなデッキになっていると思います。一つ一つのカードの効果をよく理解し、適切なタイミングでそれを扱う。シナジーさせる。カードゲームにおいてその瞬間こそ最高の喜びを感じられる時ではないでしょうか。