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切り札:1「地縛神 Ccarayhua」


「我が命蘇らせし神よ、さぁ、この魂を捧げる!永き呪縛から解き放たれよ! 《地縛神 Ccarayhua》!」

記念すべき復活投稿一発目は《地縛神 Ccarayhua(コカライア)》です。

最近「地縛」強化が来ましたね。古き良き地縛神というよりかはアークファイブのすげぇ変態が使った「地縛」をテーマ化したものとなっております。

大方の予想通り、新たに「地縛」をテーマとして確立しつつ、その名前を含む「地縛神」にも新たな役割を与えるような強化となりました。簡単な例で言えば、地縛神を自然な形で手札融合の素材にすることができるようになりましたね。

新規フィールド魔法の《地縛牢》なんかも地縛神との兼ね合いを考えながら上手く調整した印象です。新規を取り込みつつ、古くからの地縛神ファンも捨てない良い強化だと思います。鼻くそみてーなパックの封入率を除けばね。

さて、本題のコカライアについてです。

このブログでは主に、変わったカードや変わった使い方ができるカードを紹介していきたいと考えていました。現在に至るまで「地縛神」は全部で7種類登場しています。その中でも、このカード「だけ」は他とは違った変わった使い方ができるカードなので、是非とも紹介していきたいと思います。

《地縛神 Ccarayhua》
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻2800/守1800
「地縛神」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
また、このカードがこのカード以外の効果によって破壊された時、フィールド上のカードを全て破壊する。

古いカードで再録もDE04が最後なので、テキストが整備されていません。太字にした部分以外は地縛神の共通効果となります。この太字にした固有効果があまりにも太すぎるッピ!

他の地縛神は戦闘破壊時に与える効果ダメージや、相手モンスターのコントロール奪取など多岐にわたる効果を持ちます。が、それらは全て「地縛神をフィールドに出すこと」を前提としています。

ご存じの通り地縛神はレベル10、フィールド魔法が無ければ維持すらできないといった「重い」モンスターです。ヤンデレなんです。ダイレクトアタックを始めとした効果、高い攻撃力はその重さに見合った性能と言えるワケですが…

コカライアは、場に出す必要すら無く盤外戦術が取れる唯一の地縛神なのです。

もう一度、太字の効果を読んでみましょう。

また、このカードがこのカード以外の効果によって破壊された時、フィールド上のカードを全て破壊する。

「どこで」破壊されることが条件なのか書いていません。裏を返せば、どこでもいいんです。デッキでも、手札でも、風呂でも、トイレでも、刑務所の檻の中でも、たとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中あの子のスカートの中でも。

同じように色々ぶっ壊す《地縛神 Aslla piscu》でさえ、フィールドを離れることを前提とした効果です。この違いは非常に大きい。

端的に言うと、「自分の手札を破壊するカード」とコンボが組めます。

デッキ単位で言えば【炎王】、【ネフティス】などが存在します。それらのデッキに隠し味としてここでコカライアをひとつまみ…wすると、何の前触れもなくいきなりフィールド全破壊という大惨事が起こります。相手は死ぬ。巻き込まれた炎王や下級ネフティスも死ぬ。強制効果ゆえにタイミングを逃すことさえありません。

モンスター全破壊だけであれば、現在は《サンダー・ボルト》《ブラック・ホール》が多く積めるので、ここは後ろの魔法・罠もまとめて破壊できるところを重視するべきでしょう。現在でも《ハーピィの羽根帚》は制限カードですしね。え?スタロ?

実は類似カード…というよりコカライアから見れば先輩にあたるカードが存在します。

《邪神イレイザー》
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、相手フィールドのカードの数×1000になる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
(3):このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。フィールドのカードを全て破壊する。

(3)の効果がそっくりなんですね。あくまでも、そっくりなんです。細かな差異から、手札から破壊するコンボ一点だけで見るとコカライアはイレイザーの完全上位互換となります。違いは何でしょう?

コカライアは、「どこで」破壊されるかも、破壊されて「どこで」効果を発動するかも問いません。

イレイザーには明確に、「墓地へ送られた場合」と記載されています。コカライアにはそれがありません。つまり、除外されても相手を道連れにするという執念深い爬虫類の鑑といった効果をしているワケです。やはりヤンデレ。この差は大きく、《マクロコスモス》や《次元の裂け目》発動下でもそれらをぶっ壊すことができます。

イレイザーがコカライアに勝っている部分なんて「(2):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。」の効果がまさに自爆神ってくらいですね。特殊召喚できねーわ3体リリース重いわ攻守相手依存だわで大分散々。何で3体リリースして自爆しなきゃならねえんだよwww

もしセルフ手札破壊目的で使用するなら4枚目以降のコカライアってところでしょうか。積みすぎだろ。

コカライア、イレイザーに共通することですが、上手いこと水属性モンスターと一緒に《真竜皇バハルストスF》で破壊することができれば、場に出たバハルストスも破壊することで②の効果で幻竜族をリクルートできます。場に出てソッコーで死ぬバハルストスさんは何のために生まれてきたんだろう。そこから《タツノオトシオヤ》なんか呼べれば宇宙ですよね。

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