オリジナル曲の解説
こんにちは。作曲家&鍵盤弾きの望月ヒカリです。この記事はほぼほぼ無料で読めます。
ひとつ前の記事に、オリジナル曲を載っけました。Blow the BlocKというタイトル。バンド名はAbsurd。
自分で作詞作曲をしている、とはいえ、過去にやっていたバンドの曲なので、いろいろな都合で有料にしました。でも、聴いてもらって損はない!(はず!弱気!ww)今回は、この曲をレコーディングした頃の話を書こうと思います。
◇曲を作った経緯
もともと、私は恋愛の歌を書くよりも、時事ネタとか風刺モノとか、そういったものを題材にするほうが好きでして。おそらく恋愛モノは「お題」がない限りすすんで書こうとは思わないんですよね。(擬人化させて〜とかなら好きかな?)世の中、恋愛の歌を書く人のほうが多いので、どうしても「マイノリティー」でいたい私としては「恋愛ものに聴こえるかもしれないけど、実は友情を歌っています」とか「家族愛がテーマです」とか、なんかそういった裏テーマがあるほうが性に合っているというかなんというか。とはいえ、恋愛ソングがゼロだと、それはそれで共感も得られないから、ってことで時々書いていた感じでした。
そんなわけで「Blow the BlocKをどのような気持ちで書いたか」というと、若気の至りなのかもしれませんが、当時の世の中が、どうもトップがひとりで勝手に牛耳っているような感じに見えていたので、それらをとにかく変えたくて。「それらを全部壊して、また景気回復させて、いい時代の日本にしようぜ!(いい時代の日本を生きてきているわけじゃないから知らんけど!)」みたいなノリで作りました。EXITもびっくりなチャラさです(笑)早速ですが、歌詞を書きますね。ひゅーうぃごー!←
◇歌詞解説
【Blow the BlocK】 作詞作曲:望月ヒカリ
いちばん最初に作った当時は、サブタイトルで「〜ライオンのテリトリー〜」ってあった気がするんですが(マイブームだっただけ)書いて見て、「見た目がロックじゃない」と思って無くしたのを覚えています。ちなみにこの頃は本名で活動をしていました。
1A、A’、サビ
40度上に目を向け とんがり気味の月を見る
「お互いしぼんじまってんな…」苦労を背負いこんでる One Night
Aメロ。これはJR水道橋駅を降りてすぐの高架下を歩いていた時の光景、そのまんまです。やりたいことと時間の量が全然合わないし、なんだか痩せ細って行くしで、貧弱になっているなと思っていた所で見上げた月がほっそい三日月で。自分と重なりました。
歪んだままの三車線 上り下りの救急Train
身体中が赤信号 もとい自由がおかしいぞ
これも水道橋駅近くでの出来事です。当時は横浜市の鶴見という所に住んでいました。朝5-8時でミスドでバイトをしてから(専門)学校へ行き、授業を9:30から受けて、長いと20:30くらいに学校が終わる。歯列矯正をしていたせいで、口や顎周りが痛くて痛くて、ご飯もなかなか食べられないっていう時代。フラフラで、でもやる気はあって楽しくてヘトヘトで。でも22:00くらいまで、バンドメンバーや友達とお茶やご飯をしてから帰る→電車に乗り込むと、同じように疲弊しているサラリーマンと良く一緒になっていて。私たちは「学生」として守られている部分もたくさんあるけれど、卒業したらこの人達と同じように「社会人」として生きていくことになるんだ。なんでこんなにもグッタリして悲しそうな顔をしているんだ?とか考えていたら、これはもしやそもそもの社会の構図や構造がおかしいのでは?!と思ってきたのです。
Blow the BlocK 欲望を手に取り
Blow the BlocK ライオンのテリトリー
Blow the BlocK はじけることない 泡を日本中にとどめたい
トップを牛耳っている人のテリトリーを壊せばいいんじゃ、ないか?!そして、自分は経験していないけどバブル時代はすごく景気も良かったらしいから、それがずっと続くような世界になればいいんじゃないのか?!と、なんとも安直な歌詞です(笑)でもサビは洋楽のような「わかりやすい歌詞」にしたい、というビジョンがあったので、結果オーライです。ちなみにこう書くのも恥ずかしいですが、「手に取り」と「テリトリー」は韻を踏んでいるのと、濁点はじまりにする事で、アタックとアクセント、力強さ、イヤーキャッチの効果を得ています。少しばかりテクニックについて…。いや、ネタを解説する漫才師並みに恥ずいですがお許しを(笑)
2A
どうすりゃ夢が叶うんだ? うんざり給料も緊急Down
身体中が赤信号 やっぱり自由がおかしいぞ Yeah
1コーラスは何とか聴いてもらいやすいんです。それぞれのセクションがどうなっているのか、というのをリスナーは知りたいので。ということで、問題は2Aですね。ここで、その先も聴いてもらえるような工夫が必要です。そこで2Aのあたまに「疑問」を投げかけてみたんです。リスナーに考えてもらうという隙間を提示するのです。そのあとで、「給料も下がる一方だ」という現実を書くことで対比の効果を生み出しているわけです。
次の歌詞は1番と同じなので、メロディーで変化をもたらしてあげる。「もとい」を「やっぱり」とすることで、確信、強調の意味を持たしている、というわけです。解説恥ずかしいけど、こうやってちゃんと理由をもって歌詞を書いているというのを説明するのは、意味があっていいですね。
間奏(Inter.Gt Solo)
2Aのあとで、サビに行かず間奏にいく。この曲のひとつのポイントです。J-popでよくある進行ではないものにしたかったので、ちょっとトリッキー?ここでも洋楽テイストを出したかったので、こういった形にしてみました。この曲はKey=Aですが、こういう進行になっています。
|G7|·/·|A7|·/·|F7|·/·|A7|·/·|G7|·/·|A7|·/·|F7|·/·|E7|·/·|
バンドのギタリストとがブルースが好きだから、セブンス系のコード
全体のコード進行
手書きのコード譜を読者のみなさまにプレゼント!特にサビ後半部分の進行
| ⅣM7| Ⅳ♯ø-Ⅶ7|Ⅲm7
| DM7 | D♯ø G♯7 | C♯m7にあたる部分が、いわゆる「オイシイコード進行」ってやつです。ぜひぜひ、みなさまも使ってみてください!
おまけ
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