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選挙終わったので、正常性バイアスに立ち向かうため、自民党批判します。基本的人権は大事です。

衆議院選が終わりました。自民党の議席が多少減りましたが、野党共闘は失敗に終わってしまったようです。

今回のこの結果は、人権を脅かし、信頼を裏切り、人命を軽んじ、国民の生存まで危険にさらしてきた政治に対して、国民がYesを出してしまったという大事件です。

何でこのような結果になったか、友人と話していた時に「正常性バイアス」という言葉が出てきました。常に様々な変動のある世界の中で、些事に戸惑っていてはまともに生活していけません。人間には、正常な状態であると思いこもうという習性があります。これ自体、必要なものではありますが、災害時に過剰に反応してしまったりすると逃げ遅れてしまったり、マイナスに働く面も大きく、意識的に付き合っていくことが必要なものです。

今、まさに正常性バイアスが働いています。それも仕方ないこと。普通の日常を送っていれば、人権は守られるし、生存は脅かされないことが今までは当たり前でした。こんな21世紀にもなって、そんなことが守られなくなるなどと誰も想定しないと思いますし、そんな時代になってほしくはありませんでした。

まず、我々は危機に立っていることをまず自覚しなければいけません。文字にすることで、現状の異常性を明示し、正常性バイアスに立ち向かっていきたいと思います。

とてもヤバい政党に政権を握らせてしまっていることについて書いていきます。

①自民党は生存権を軽視してきた

日本国憲法には以下のように生存権について記されています。

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

基本的人権のなかで、一番当たり前に保障されなければいけない権利です。しかし、菅政権はあきらかにこれを軽視した政策を展開してきました。オリンピックの強行がその最たるものです。結果、感染者数は爆発的に増加し、多くの人が亡くなりました。

8月の感染爆発は完全に予想通りの結果でした。オリンピックの実施と感染爆発の関連性については、国会中継を1日つけていた日があったのですが、野党が危険性を入れ替わり立ち替わりいろんな言葉で指摘、質問する中で一回もまともに答えず、すべて「安心安全のオリンピック」という意味のないフレーズで誤魔化し続けていたことがとても印象に残っています。

国民の命を守るということを一切放棄した対応をしたということを忘れてはいけないと思います。

②自民党は税金を誠実に使ってこなかった

森友・加計学園問題、桜をみる会などを追及することが国会の審議を邪魔しているとする意見をよく見かけます。「つつけば誰でも埃がでてくる」「そんなことを気にしていたら、先に進めない」ということです。

しかし、政治の目的は、「国民から集めた税金をどのように皆に役立つように使うか」ということに尽きると思います。

高校の部活動で器具の購入や会場代として部費を集めていたのに、部長が友達と飲み食いに使ってしまったり、彼女のために使ってしまったりしていたら、全体に比して少額だったとしても、許せないと思います。

「つつけば誰でも埃が出てくる」ということが本当であったとしても、かつての政治では埃が出てきてしまった人を決してなあなあに許したりはしてきませんでした。責任は追及され、説明しない態度は社会が許さず、問題の議員は辞職するというのが一つの流れだったと思います。

ここのところ、誰もが不正があったことを知っているにもかかわらず、当人がいつまでも権力の中枢に居座り続けるという異常事態が起こっています。

自民党は彼らを排除するべきでした。そして、国民は彼らを排除しない自民党政権を拒絶するべきでした。そうでない限り、私たちが税金の無駄遣いや権力の私物化を認めてしまったことになります。

特に森友・加計学園については、尊い命が一つ失われています。正義感の強い人間が、自分のことを責めながら、亡くなるということを想像すると無念でなりません。彼は社会的には自死ということですが、実質的には殺されたと思いますし、殺した人間がいるのだと思っています。

③自民党は基本的人権を軽んじている

「基本的人権は人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」私たちが持っている人間が人間らしい生活をするうえで、生まれながらにしてもっている権利のことです。人間扱いされるということです。

自民党政権は、憲法にも保障されている権利について、さまざまな面から脅かしてきました。

日本学術会議の任命を菅前総理はしませんでした。岸田総理もその姿勢を踏襲するようです。あきらかに「学問の自由」に抵触しています。

生存権も上記の通り、守られていません。

同性婚や選択的夫婦別姓に関する問題について、解決を目指す姿勢を見せないところも、「法の下の平等」や「幸福追求権」を軽視する態度と言わざるを得ません。

本来、基本的人権を制限できるのは公共の福祉に反する場合のみです。重要な権利であるにも関わらず、蹂躙するような態度は国民を人間と思っていないと思います。

④国民にまともに向き合う気がない

コロナの問題にしろ、オリンピックにしろ、数々の疑惑にしろ、国民は自民党からまともな答えや説明を得られてきませんでした。国会答弁を見ていればわかると思いますが、野党の追及に一切答える気がないのです。

悪夢と言われている民主党政権について、3.11の対応がうまくいっていたとは言えないですが、当時、政府に対して「まじめに対応していない」とか「できることをやっていない」とか思ったことはありませんでした。

民主党がよかった、素晴らしい態度だったと言っているわけではありません。必要最低限の態度だと思うのです。

謎のオリンピック強行、医師会への忖度、国会を開かないなど、国民のためにできることを何もやってくれなかった。国民を第一に考えない政治に意義はないと思います。

まとめ

現自民党政権によって脅かされているものは、今まで先人たちが勝ち取ってきた大切な人間として生きる権利そのものです。そして、日本の国と国民との間の信頼関係だと思います。

私は自分の生まれた、住んでいる国を信頼して生きていきたいと思っています。だからこそ、裏切りがあったときに、「それはだめだ」と伝えていかないといけないと思います。

国民はある程度政府にとって怖い存在である必要があると思います。それでないと舐められ、欺かれます。現実を正常でないと認識し、Noと言えることが、国との関係を良好に保つうえで重要ではないでしょうか。


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