武州青梅金刀比羅神社にて舞踏家の工藤丈輝さんの奉納舞踏。
昨日は、青梅にある武州青梅金刀比羅神社にて舞踏家の工藤丈輝さんの奉納舞踏で演奏。
青梅駅前で【空と山とジャズのある店―喫茶ここから】をやっている風間真知子さんと、この日祭主として祝詞を奏上した菅原美和さんとお仲間達が、この神社を守り、人々を繋げるようなイベントを行っている。
昨年にはクラウウドファンディングで全国の方からの支援を受け、拝殿の屋根も修復したという。見晴らし抜群の高台にあり、いい空気が流れている神社だ。虫や鳥の声が心地よい。
音響をしてくれた方は、古楽の声楽とギターやリュートなどを演奏する金井隆之さん。(https://myome.jp/interview/interview05/)自分で場を創っていくのが好きなんですよと言う金井さんは、古民家や自然の中を舞台に仲間達と公演を創り上げている。こういう面白い活動をしている方がいるんだなぁ。
青梅の詩人である井上正行さん。彼が舞踏に魅せられたことがきっかけで、工藤丈輝さんがこの場に来ることになったという。様々な出会いや気づきが連鎖して、今この場を作ったというのだ。
奉納舞踏の前には、神事も行い、俺も拝殿にて玉櫛を備える役目を授かった。さっきまで笑顔で話していた方々が神主や巫女となり、粛々と儀式を行っている。背筋を伸ばし、やや緊張しながら儀式の舞台に座る。
なんてことだ…。伊豆の極楽苑で購入した「EMMA IS WATCHING YOU」Tシャツ(ジョージ・オーウェルの小説『1984年』のBig Brother is watching youのパロディ)を着てしまっているではないか。神社だから、うーんと神道ってやつで、閻魔は多分…仏教?あ、でも神社の正面に貼ってあるポスターが、全身網タイツの蜂鳥あみ太さんだし、大丈夫な気がするぞ、と胸を撫でおろした。
視界に移るのは、これから舞踏を行う工藤丈輝さんがぼろ布のようなもので全身、顔までもグルグル巻きにして妖怪のようにうずくまっている。祓い清めたまえーかしこみーかしこみーと祝詞が清々しく挙げられる。なんとなく工藤さん(妖怪?)が苦しんでいるのではないかという錯覚がした。俺たちは払い清められた。