話すことは自分を知ること
実はここ数ヶ月、ずっと悩んでいた
今年の夏頃、自分がなぜ今のサロン向けコンサルティングの仕事をしているのかが、急にわからなくなってしまった。
株式会社Livelyの創業1周年企画に参加しています。創業日の10月9日(トークの日)に合わせて、「誰かに話を聞いてもらって嬉しかった思い出のトーク」を「#トークの日」を付けてnoteやツイートするだけで誰でも気軽に参加することができます。「#トークの日」で集まった思い出が1本の映像になる予定です。
私は日頃、小さなサロンのコンサルティングをしている。
ある人と話しているときに聞かれた
「マーケティングの仕事がしたいだけなら、どうして小さいサロンがターゲットなの?」
「マーケティングの仕事がやりたいだけなら法人のコンサルティング取った方がいいんじゃないの?」
「なんでそもそも美容業界なの?」
この質問にどれも全く答えられなかった。
そしてその疑問は、確かにその通りだった。
経済合理性だけで考えれば、法人のコンサルティングをした方がいい。
でも法人のコンサルティングをする自分を想像してみても、あまりテンションは上がらなかった。
避けて通ってきたビジョン・ミッション
悩んでいる私をみてその人は、
「瀬尾ちゃんが何をやりたいかをはっきりさせた方がいいんじゃない?」
と言われた。
なるほど、いわゆるビジョンやミッションというやつか。
しかし私はこれまで、ビジョンやミッションというものを作るのを避けていた。
取ってつけたようなビジョンやミッションを口にする社長や個人事業主を見ては、正直サムいし嘘っぽいなと思っていた。
いやわかる。
嘘でもいいから(?)、大きいことを言ったほうが応援者が現れやすいことはわかるけど、それを自分がやっていることを想像すると、ゾッとするというか、ムズムズするのだ。
でも避けていても、いつまでも悩みは解決しない。
というわけで、まずは自己分析というものをやってみた。
コーチングを受けてみたり、色々な人に話を聞いてもらった。
自己分析系のフレームワークもやってみた。
自分が何をやりたいのか、何を得たいのかをはっきりしてきた頃、ミッションやビジョンという形にしてまとめてみた。
でも案の定まとめてみたものは、まとまっておらず、とってつけたようだった。
話す中で自分の言葉にする
「これ以上は自分では無理!」
そう思ってこんなツイートをした。
というわけで、これに反応をくれた人にひたすら話を聞いてもらった。
真っ先に話を聞いてもらったのは、Livelyのえりさん(@okaeri_Lively)。
私が創業の頃からゆるく関わらせてもらっているLivelyの代表で、コミュニケーションストアサービスを作っている。
履歴書にかけるようなスキルがなくてもコミュニケーション能力が高い女性にチャンスを作るためにLivelyを作っていて、彼女の想いをビジョンやミッションを創業当時何度も聞いた。
そんな彼女に「こんなことを考えていて、こういう手段でこういう世界にしたいんだ」ということを1時間くらい話しまくった。
初めて人に話したので、あまりにもまとまらない話だったのによく聞いてくれて、「すごくいいと思う!」と言ってくれた。
会話には力がある
えりさんをはじめ、色々な人に聞いてもらう中でどんどん自分の言葉になっていくのを感じた。
喋っている間に取ってつけた感は消えて、「いいじゃん!」と言ってもらえるように言葉がまとまってきた。
これまでずっと一人で仕事をしているので、基本的には一人で問題を解決してきた。
でも今回、一人では太刀打ちできずにあらゆる人に話すことで、そしてその話を聞いてもらうことで考えがまとまったり、言葉が自分の言葉になったり、人と会話をすることで得られるものが多かった。
えりさんがいつも「コミュニケーションには価値がある」と言っている意味が、最近ようやく身を持って理解してきた。
そんなわけで、新生瀬尾は、近々お披露目できそうです。