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[記事翻訳・解説]汚染水放流絶対阻止!闘う大学生籠城団!

4月13日、日本政府は福島第一原発のタンクに保管中の放射能汚染水(約125万トン)を長期間(約30年)にわたり海洋放出することを閣議決定しました。これに対して日本国内、主に漁業団体や市民社会団体から批判の声が上がっているのは周知の通りですが、日本と海を隔てる近隣国…韓国・朝鮮民主主義人民共和国・台湾・中国からも非難の声が上がっています。これに対する日本政府の反応、とりわけ財務相の妄言は取り上げる価値もないものですが、怒りや呆れを超えてただただ不快、軽蔑の感情を覚えたと記しておきます。汚染水を「処理水」と表現し、海洋放出を支持しているのは米国だけです。

さて、日本政府の汚染水放出に対して強力な糾弾行動を行っているのが、韓国の大学生です。すぐさま“日本の放射能汚染水放流阻止 大学生緊急籠城団”(以下、大学生籠城団)を結成し、16日からソウルの日本大使館前での籠城闘争に突入しました。一つ目の記事として大学生籠城団の活動について詳しく書かれた記事を紹介します。

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ソウルの日本大使館前で、日本政府の汚染水放流を糾弾し即刻中断するよう求める大学生の籠城デモが4日目(4/19)の朝を迎えた。韓国大学生進歩連合はフェイスブックを通じて、多くの市民が応援メッセージと共に飲み物や軽食などで支援し、激励していると伝えた。

韓国大学生進歩連合は投稿で「国民の皆さんから応援と支持をいただき、日本大使館前で籠城する大学生は本当に多くの力をもらっている。近くで働く市民の方からコーヒーの差し入れもいただいた。体に気を付けながら平和的な籠城デモ闘争を継続し、汚染水放流を糾弾する声をより力強くあげていく。」と約束した。

大学生籠城団は「私たちの土地を守り国民の生命と安全を守るためには、汚染水放流は絶対に阻止しなければならない。これを庇護する米国も糾弾を受けて当然だ。」と批判の声を高めた。
また市民へのお願いとして、籠城デモへの賛同参加と防寒アイテムなどの支援、汚染水放流阻止を求める国民請願への賛同を求めた。また強硬鎮圧をする鍾路警察署への抗議電話も要請している。

籠城デモは最初は5人で始まったが市民の支持と声援のおかげで籠城メンバーの交代が実現し、19日からは9人体制での籠城デモが始まった。
学生は「この闘いの先頭に立って汚染水放流を必ず阻止する。市民からの支援と応援のための訪問が続いている」とし、市民が送ってくれた支援品と激励メッセージをSNSに共有した。
しかし鍾路警察署は17日に9人での籠城デモを確保するとした後、30分もしない内に女子学生が横断幕を張ろうとしたところを「連行する」として引きずり出し、籠城デモ中の学生から隔離した。これに対し女子学生は「怒り心頭だ。何をそんなに恐れているのか?鍾路警察署は親日警察か?」と警察の強硬弾圧を問い質した。
大学生籠城団は「警察の対応はおかしい。女子学生を取り囲んで孤立させている。韓国警察は一体何を考えているのか?」とし、平和的デモに警察が油を注いでいると抗議した。

ニュースにはなっていないが「ソウルの声」などのYouTube映像によると、大学生籠城団が籠城デモを始めた初日から警察は弾圧してきた。日本大使館に抗議書簡を伝達しようとする大学生を引っ張って倒し、学生たちに暴言を吐いたり、挙句の果てには女子学生の服と髪を掴みむしり取る行為までした。
その後警察は日本大使館前の歩道を警官隊で塞ぎ、他の大学生、市民社会団体の出入りを禁止し、抗議する大学生と国民を暴力的に強制解散させた。さらに籠城デモ場の前に高さ2mの鉄柵を設置しようと試み、籠城デモ場を「天井のない監獄」へと変貌させようとした。

籠城デモ場に残っていた大学生5人を孤立させた警察は「今残っている5人のみ籠城デモを許可・防寒用品の搬入は不許可・電気の使用を不許可」など基本的人権をも踏みにじり、大学生に徹夜の籠城デモを余儀なくさせた。
そんな状況にある大学生の籠城デモ場に、共に民主党のチン・ソンジュン議員、ヤンイ(梁李)・ウォニョン議員らが応援訪問した。ヤンイ議員は「肌寒い天気に学生たちの体が傷つかはない心配だ」とし、緊急でマットと毛布、寝袋などが搬入できるよう要請した。

18日午後になってから警察は、「9人までの籠城デモを許可・籠城デモメンバーの交代を可能」としたが、籠城デモ場に新たな学生が入ってくるや警官隊を投入して学生一人を籠城デモ場から追い出し、籠城デモ場を奪い取ろうとしているという。
これに対し大学生籠城団は「国民の皆さん、日本大使館前にキャンドルを持って集まってください!まるで日本の巡査を思い起こさせる鍾路警察署に対抗して、籠城デモ場を共に守ってください!日本政府のとんでもない放射能汚染水放流決定に対し、共に抗議の声をあげましょう!」と訴えた。

出典:ニュースフリーゾーン(http://www.newsfreezone.co.kr)
原文記事をご覧になりたい方はこちら

実際に弾圧を受けている、痛ましい姿が動画に収められています。


以上、大学生籠城団の闘争について紹介しましたが、鍾路警察の過剰とも言える強硬弾圧の背景に日本政府の関与が事実として明らかになっています。
聯合ニュースの記事を抜粋して紹介します。

日本政府は福島第1原発の汚染水海洋放流に反対する韓国大学生の日本大使館前籠城デモに関して、強制解散など「適切な対応」を韓国政府に要請したと発表した。

加藤勝信官房長官は19日午後の定例記者会見で、韓国の大学生が日本大使館前の道路を占拠し汚染水放流決定に抗議する籠城デモをしていることに対する政府対応について聞いた産経新聞記者の質問に対し、「(汚染水処分方針の撤回などを要求する)籠城デモが行われていると聞いている」と述べ、籠城デモの撤去(強制解散)と周辺警備体制の強化を含めた「適切な対応」を韓国政府と警察当局に要請したと明らかにした。

加藤官房長官は「今後も我が国(日本)公館の安全を維持するために適切に対処していくつもりだ」と付け加えた。

日本政府からの要請と鍾路警察の強硬対応について、時間関係が明らかになっている資料はありませんが、官房長官が公式発表していい程度の関連性はあるようです。

腹立たしい、というより恥ずかしいという他ありません。韓国政府・韓国警察は日本政府の要請を忠実に守り、韓国の大学生の生命を危機に晒すことに何の違和感も感じないのでしょうか?それほどまでに韓国の”自主”は後退してしまったのでしょうか?


最後に、今日この記事を書いている最中に行われた”日本の放射能汚染水放流阻止のための大学生剃髪式”に関する記事を抜粋して紹介します。

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20日午後1時頃、日本大使館前で日本政府の原発汚染水放流決定を糾弾し、韓国政府の積極的な抗議を要求するための集団断髪式が敢行された。

集団断髪式は当初32名の大学生が参加するとしていたが、当日現場で2人参加し合計34名が剃髪した。集団断髪式は4人ずつ座って髪を削る方法で行われ、中には胸付近まである長い髪の女性参加者もいた。彼彼女らは慌しい雰囲気の中、悲壮な表情で淡々と断髪式に臨んだ。

代表して発言した学生は「今の大学生の試験期間であるが、私たちがこの場に出てきたのは試験よりも家族、友人、国民がより重要だから」とし、「私のお母さん、お父さん、兄弟、赤ちゃんの命を守るためには何でもするだろう」と声を高めた。

共に民主党所属の国会議員も断髪式現場を訪れた。イ・スジン議員は剃髪式を終えた学生に「国会でも日本政府の放射能汚染水放流決定について、どう対処するか答えを探す」と述べた。

断髪を終えた後、学生たちは「私たちは日本が汚染水放流を止めるまで籠城デモを続ける。私たちは決して退かない。」と強調した。

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心が苦しくなる思いですが、私たちは学生たちの勇気ある行動を後押しし、同じ気持ちで闘わなくてはなりません。

韓国の学生にも届くように、汚染水海洋放出「NO!」の声を日本の地にいる私たちから高くあげていきましょう!

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