装甲車追突事故、在韓米軍が安全規定違反
日本では大きく報道されていないニュースの一つとして、先月30日夜に発生した在韓米軍の装甲車と一般車両の交通事故のニュースがあります。この事故は京畿道抱川市のヨンノ大橋で発生し、一般車両が米軍装甲車に追突して一般車両に乗っていた男女4人(報道によると50代、夫婦2組)が死亡、装甲車に登場していた米軍人1人が軽傷を負いました。事故現場の近くには在韓米軍ロドリゲス射撃場があります。
上記の情報以上のことは書かれていませんが、一応日本語ベースの記事も紹介しておきます。
明らかになる米軍の安全規定違反
通常、ここまでなら気の毒な交通事故として処理されるでしょうが、調査を進めると在韓米軍が装甲車の安全な運転のために守らなければならない規定に違反していた事実が明らかになりました。韓国ネットメディアのノーカットニュースが報じています。
全文韓国語なので、一部抜粋して翻訳したものを掲載します。
警察によると事故当時、米軍装甲車2台が抱川市官仁面中里にあるヨンノ大橋を走行していた。この道路は主に周辺住民と、近くにある米軍ロドリゲス射撃場で訓練する軍車両が利用している。
装甲車に赤と黄色の反射板は付いていたが、事故当時テールライトが点いていない状態だった。一般的な車は夜間、テールランプが常に点いている状態で走行するが、この装甲車の場合、テールランプはブレーキランプになっていた。
従って直線道路であるヨンノ大橋では装甲車はブレーキを踏まず直進していた可能性が高く、言い換えれば事故当時テールランプが点灯していた可能性も低い。
◇在韓米軍規定では「キャタピラ車両には護衛車両が必ず同行」
さらに事故当時、在韓米軍は関連する交通安全規定を適切に守っていなかった事実が明らかになった。装甲車2台だけで公道を走行したこと自体が違反だからである。
在韓米軍の車両運用に関する385-11号規定を見ると、「在韓米軍は昼夜に関係なく、キャタピラ車両が公道を走行する際、目立つ照明を取り付けた護衛車両(escort vehicle)を前後に同行するよう」規定している。
一般的に軍用装甲車は敵から見えにくくなるように、暗い色かつ光も最小化に抑えるよう設計されており、また夜遅くに走行することも珍しくない。そのため一般車両が多く通行する公道での事故を防止する目的で、このような規定が存在する。
この規定によると護衛車両は必ずタイヤ式の車両でなければならず、夜間にはキャタピラ車両の前後50m以内に間隔を取り護衛しなければならない。また護衛車両には目立つ警告灯と、赤・黄色の反射板が付いていなければならない。
まとめると在韓米軍は規定により通常は護衛車両が同行し、キャタピラ車両の事故を防止するようにしている。そのため、事故当時この規定が守られていなかった理由についても疑問が残る。
過去にも在韓米軍の犯罪行為
以上の記事から分かるように、今回の事故は安全規定を遵守しなかった在韓米軍に重大な責任があります。報道によると飲酒運転の可能性を調べるためドライバーの検死が行われるとのことですが、それでも在韓米軍が安全を軽視し規定を守らなかった事実は覆りません。
装甲車と一般車両の間に事故が発生した場合、一般車両に甚大な被害が及ぶのは明白です。米軍装甲車は過去にも女子中学生2人を轢き殺す事件を起こしており、今回もまた安全規定が軽んじた事実に対して疑いの目が向けられています。
なぜ在韓米軍は安全規定を守らなかったのか。その根本原因は在韓米軍地位協定(韓米SOFA)にあると考えられます。在韓米軍地位協定では公務中の米軍人の犯罪を韓国国内で裁くことができない不平等条項が結ばれており、この条項は在韓米軍が”公務執行証明書”を一枚発行しさえすれば適用されます。一時裁判権の放棄とセットで、これまで米軍人の犯罪行為に対する免罪符として悪用され、何人もの犯罪者を裁くことなく逃してきた真の毒素条項です。
結論 在韓米軍の撤収を求めます
これまでも当noteでお伝えしてきた通り、在韓米軍の存在はデメリットではなく弊害そのものです。在韓米軍がいて良いこと、助かることなんて何一つなく、雇用の問題などはすべて韓国国内にあるもので代替できます。一日も早い在韓米軍の完全撤収を望み、またその実現のため行動していく決意です。
また今回書いた内容と関連して、韓青では「在日コリアンによるラジ コリラジ」を通じて韓国情勢に関するニュースを発信しております。大変分かりやすく解説されているため、良ければご視聴ください。