[記事翻訳]「団結」と「直接政治」の力!進歩党21名が当選!
6月1日に行われた統一地方選挙で進歩党は、キム・ジョンフン蔚山(ウルサン)東区区長をはじめ3ヶ所の広域自治体議員、17ヶ所の基礎自治体議員で当選を果たした。進歩党はこれまで基礎自治体議員10人だったのが、今回の統一地方選挙で2倍以上の当選者を獲得した。
進歩党は全国に178人の候補を出馬し、基礎自治体長1ヶ所以上と16の広域自治体(慶尚北道で出馬していないため16ヶ所)すべてで当選者を出すことが目標だったが、キム・ジョンフン候補の当選で半分の成功を収めたと見ることができる。
蔚山東区はキム・ジョンフン候補と与党「国民の力」チョン・ギオク候補の対決となり、多くの関心を集めた。キム・ジョンフン候補は54.85%(36,699票)で45.16%(30,233票)を集めたチョン・ギオク候補に差をつけて勝利した。これで11年ぶりに進歩区長が誕生したことになり、全国唯一の進歩区長である。
キム・ジョンフン候補が当選することができたのは、1987年から蔚山で活動する中で蓄えてきた地道な組織力が第一の要因と見られる。
ここに進歩4党(労働党・緑色党・正義党・進歩党)と民主労総がキム・ジョンフン候補を進歩単一候補として選び、当選のために努力したことも欠かすことが出来ない。
蔚山は労働者の都市である。これまで進歩政党は候補者が団結できず、それぞれ候補を擁立することで支持が分散し、落選することが多かった。
今回の選挙では進歩4政党と民主労総が団結して進歩単一候補を擁立し、共同対応しながら労働者たちの支持をキム・ジョンフン候補に集めることに成功した。
キム・ジョンフン候補の当選が示唆することがある。それは進歩政党が団結し改革陣営の力が保たれれば、「国民の力」に十分勝てるということだ。
そしてソウル・ノウォン区議会に当選したチェ・ナヨン候補も注目を集めている。チェ・ナヨン候補は2019年からノウォン区住民大会を主導してきた人物だ。
住民大会とは区の政策と予算の決定に、住民が直接声を届けるための大会だ。住民大会では住民のアンケートと参与で優先的に予算を執行する場所と必要な政策を準備する。そして用意された案を住民たちが直接投票し、順位をつける。住民大会は最初から最後まで住民の直接政治が実現する場所といえる。
住民大会を準備した組織委員会は、直接投票で決定された住民要求案を基に区長やノウォン区出身の国会議員への説得にあたる。2019年に開かれた第1次住民大会では国会議員などが参加し、住民の要求を直接聞いて履行する約束を勝ち取った。
続く2020年の住民大会で採択された福祉要求案は、2021年の予算案に反映される成果を出した。当時のオ・スンロク区長は住民大会に参加し、住民の要求事項についてどのように適用するかを詳しく説明した。
チェ・ナヨン候補をはじめとする進歩党党員は住民たちを直接訪ね歩き、住民大会の説明と要求案を準備して決定するまで細かく気を遣った。そして住民の力で作った政策が実現するよう努めた。
ノウォン区で始まった住民大会は、名称は異なるが様々な形でソウル、釜山、蔚山などでも行われている。住民を政治の主人とし、橋渡し役をしてきたチェ・ナヨン候補の活動が住民の心を動かして当選したものと見られる。
チェ・ナヨン候補の当選は、住民が政治の主人になれば地域政治を変えることができることを示唆してくれる。
記事元:http://www.jajusibo.com/59735(自主時報)
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