【Vol.6】SEOコンテンツを効率よく作る方法は「フローを固定すること」#SEOJapanNewsletter
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SEOコンテンツを効率よく作る方法は「フローを固定すること」
SEOを意識したサイトを運営する際には、いかにコンテンツを効率よく作るかがカギになってきます。
コンテンツを作成する際に、社内リソースで行うこともあれば、外注することもあると思いますが、「他の企業ではどのような流れでコンテンツを作成しているのか」が気になる担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アイオイクス社で行っている「SEOコンテンツの作り方」について、書いてみたいと思います。
アイオイクス社では、コンテンツ作りを社内で完全にフロー化し、作業を分担して効率的にできるような体制を構築していますので、何かの参考になれば幸いです。
■前提となる考え方
アイオイクス社のコンテンツ作成においては、前提となる考え方があります。
それは、「SEOでは網羅性を高めることが重要」という考え方です。
「網羅性を高める=より多くの検索意図にマッチさせる」ことをひとつの目的としているため、「特定の人に深く刺さる」というよりは、「情報量を増やして、最大公約数を狙う」という形になっています。
SEOに強いコンテンツは、必ずしも「成約につながりやすいコンテンツ」ではないので、その点は分けて考えていただければと思います。
■SEOコンテンツの作成フロー5段階
アイオイクス社では、コンテンツの作成フローを以下の5段階に分類しています。
①キーワード選定
②キーワード分析
③骨子作り(構成)
④ライティング
⑤編集校正
それぞれの手順について、簡単に解説します。
①キーワード選定
まずは狙うべきキーワードを選定します。
キーワードプランナーやahrefs(エイチレフス)を使用し、検索ボリュームなどから市場規模や重要性を判断し、狙うべきキーワードのあたりをつけます。
「何を目的にするのか」によって狙うべきキーワードは変わってきますが、このキーワード選定を誤ると、施策の効果が出にくいので注意が必要です。
ただ、需要のあるキーワードは検索ボリュームが大きいことが多いので、基本的には「検索ボリュームの大きいキーワードを狙う」のが定石といえます。
②キーワード分析
キーワードを選定したら、次にキーワードの分析を行います。
「そのキーワードを検索するユーザーは何を知りたがっているのか」
「そのキーワードの検索意図は何なのか」
この2点を掘り下げていき、「コンテンツにどんな情報を盛り込むべきなのか」を分析します。
具体的には、以下のような項目をチェックすることが多いです。
・実際の検索結果(SERPs)で、Googleが評価しているトピック(定量的データ)
・Yahoo!知恵袋などでユーザーが知りたがっているトピック(定性的データ)
・対象キーワードに関連するキーワード(再検索されているキーワード)
検索結果で上位しているコンテンツだけを分析しても、ユーザーの細かい検索意図を推測することは難しいため、ときにはユーザーにヒアリングするなどして、定性的なデータを拾うことが重要になります。
③骨子作り(構成作り)
キーワードの分析を終えたら、その分析結果を元にコンテンツの骨子を作ります。コンテンツの構成作りのことですね。
具体的には、以下のような骨子を作ります。
・◯◯とは?
・◯◯のメリット、デメリット
・◯◯の導入方法
上の例は検索結果でよく見る形ですが、読みものというよりは、ユーザーが知りたい情報を簡単に見つけられるような構成になっています。
ここまでの「キーワード選定→キーワード分析→骨子作り」が終われば、あとはライティングで肉付けするだけです。全体の7割が終わったといっても良いでしょう。
④ライティング
コンテンツの骨子を作成したら、あとはライティングによってコンテンツの肉付けを行います。
このライティング作業は手間がかかるものの、構成がキレイにできていれば、ライティングがスムーズに行くことが多いです。
逆に、ライティングに手間がかかるようであれば、構成がうまくできていない可能性があるため、再度構成を作り直した方が良いケースもあります。
なお、ライティングにあたっては、対象となるトピックの専門家に書いてもらうのが一番良いです。諸々の都合で専門家に依頼できない場合は、できるだけそのトピックに詳しいライターに書いてもらうようにしましょう。
⑤編集校正
アイオイクス社では、ライティングされた記事はそのままアップせず、事前に編集校正作業を行うようにしています。
・事実の確認(ファクトチェック):情報が誤っていないかどうかをチェックする
・誤字脱字の確認
・文法がおかしい部分、読みにくい部分の確認
記事の品質を左右する作業になりますので、流れ作業的にではなく、慎重に確認する必要があります。
アイオイクス社のコンテンツの作成フローは以上です。
重要なのは、「キーワードの選定・分析」と「構成作り」です。
フローの最初の方で方向性を誤ると、質の低いコンテンツができてしまうので、全体像をよく理解した上で作業を進めることが重要になります。
■他のコンテンツ作成にも応用可能
タイトルでは「SEO」といいましたが、「分析→構成作り→ライティング」の流れは他のコンテンツ作成にも応用可能です。
ポイントとしては、やはり「構成を先に決めてしまうこと」です。
もちろん、構成を先に決めることにより、ある程度コンテンツの性質を限定することにはなってしまうのですが、効率よく作成できるようになります。
もし、コンテンツの作成フローが整っていない場合には、今一度見直してみてはいかがでしょうか。
今週ピックアップした記事【3つ】
今週ピックアップした記事は、全部で3つです。
今回は、「コンテンツの作り方」と「MEO対策」についてピックアップしてみました。
◆仕事の「気づき」こそコンテンツ! 才流・栗原氏とベイジ・枌谷氏が語るBtoB企業の経営者、マーケターのソーシャルメディア活用術
SNSが流行って久しいですが、実際にSNSを使う上で「何を発信すればいいのだろう」と思う方も多いのではないでしょうか。
BtoBに強い栗原さんと枌谷さんによると、以下の要素が重要とのことです。
・発信するテーマを選択し、集中させる(テーマは絞る)
・仕事やプライベートの中での「気づき」の言語化
・文章を書きながら、マーケティング感覚を身につけること
最初からすべてを意識するのは難しいので、SNSそのものを楽しみつつ、発信に慣れていくのが良さそうです。
◆コンテンツが拡散するために大切な2つのこと。【マーケティング】
コンテンツが拡散する(コンテンツを拡散させる)ために大切なことは、以下の2つ。
「コンテンツを読み終わったときに広めたい気持ちにさせる」
「どんなコメントを書き込むのか明確な言葉が思い浮かぶかどうか」
つまりは「シェアしたい」「シェアしやすい」が重要とのことです。
個人的に「シェアしたい」を考えることはよくありますが、「シェアしやすい」までを考えることはないので、非常に参考になりました。
SNSでは「共感」が重要であるとはよくいいますが、共感が生む効果を別の側面から見ると、「シェアしたい」「シェアしやすい」になるのだと思います。
◆【注意喚起】Google Maps最適化(MEO)業者への依頼は大きなリスクがあります
Google Map上での評価を高めるための施策を「MEO(Google Maps 最適化)」と呼びます。
※ただし、造語であるため、公式の言葉ではありません。
Google Map上の情報はユーザーが本当に良い店舗や施設にアクセスするために使われるべきですが、アルゴリズムの弱点をついて、恣意的に評価を上げる「MEO対策」が行われているとのことです。
ガイドラインを違反した行為を行っている店舗や施設は、Google Map上で簡単に報告できるため、「これは良くないな」と感じたものについては、積極的に報告しましょう。
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SEOJapan編集部(中の人)より
報告ばかりで恐縮ですが、アイオイクスの社員によるコラムブログ『SEO Japan Mini』を開設しました。
アイオイクスでは、SEOやCROに関する記事を載せるSEO Japanというブログを持っているのですが、とてもコラムを書けるような空気感ではないため、新しく作ったという形です。
まずは「オウンドメディアの今後」的な記事を更新してみましたので、興味がありましたらぜひ読んでいただければと思いますm(_ _)m
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