【Vol.18】サイト設計ありきのSEOのすすめ #SEOJapanNewsletter
※この記事は、11/14 12:30に配信したメールマガジンのバックナンバーです。
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サイト設計ありきのSEOのすすめ
サイトのSEO施策を行うにあたっては、大きく以下の2パターンに分類できます。
・何もコンテンツがないところから始める
・既にあるコンテンツを手直しする
それぞれまた違った難しさがあるのですが、強いていうなら「何もコンテンツがないところから始める」方がSEOはしやすいと感じます。
その理由は、「サイト設計のしやすさ」にあります。
そこで、今回は「サイト設計ありきのSEOのすすめ」と題し、「SEOは事前の設計が重要」ということについて書いてみました。
01.SEOにおけるサイト設計とは
SEOにおけるサイト設計とは、サイトの利用者(ユーザー)のニーズや、ユーザーが検索するであろうキーワードをもとに、ユーザーのニーズに応えるサイトを設計することです。
例えば、「副業」というキーワードと関連するサジェストからは、以下のニーズを読み解くことができます。
・副業 おすすめ:おすすめの副業を知りたい
・副業 バイト:副業でアルバイトをしたい
・副業 税金:副業にかかる税金や副業が会社にバレない方法を知りたい
キーワードとは、ユーザーのニーズが言葉になったものであるため、キーワードとその検索結果からは、ユーザーのリアルな悩みを定量的に知ることができます。
もし、副業に関するサイトを作るのであれば、「おすすめの副業を紹介しつつ、副業の始め方や、副業が会社にバレない方法をまとめたサイト」に仕上げる必要があります。
※あくまでも一例です
事前にユーザーのニーズをリサーチした上でサイトの構築に取り掛かることができれば、ニーズを過不足なく満たすサイトを作ることができるのです。
02.事前設計をしていないサイトのSEO改善あるある
一方、事前に設計をしていないサイトによくあるのは、「コンテンツは大量にあるものの、狙ったキーワードで上位獲得ができていないため、結果として流入が少ない」といったケースです。
例えば、
・書きたいことを書いたコラムばかりのサイト
・量産した記事を大量投下しているサイト
などです。
そのようなサイトでは、狙っていないキーワードや事業に関係しないキーワードからの流入が多く、その結果コンバージョンにつながらないといった課題を抱えていることがよくあります。
サイト内にSEOに役立つコンテンツが少ないため、一見十分に見えるコンテンツをひとつひとつ精査し、手直しするという作業が発生します。ときには、いらないコンテンツを削除したり、全面的に書き換える必要があったりします。
既にあるコンテンツを活かせないのはサイト運営者にとっては辛いことで、「今まで作ったコンテンツは何だったんだろう…」とため息をつくことになるのです。
「とりあえず」でサイトを運営することも重要ですが、投下した労力に見合うSEOの成果を出すためには、事前設計が何より重要となります。
03.事前設計は偶然が生まれにくい
ただ、事前設計をもとにしたSEOにも弱点がありまして、それは「偶然が生まれにくい」ということです。
事前設計はキーワード(サジェスト)を中心として行うことが多いですが、キーワードとはニーズが顕在化したものであり、難しく考えなくても読めるものです。その分、競争が激しいことが多く、競合と争う必要があります。
一方で、サイト運営には「SEOを気にせず書いていたら、思いもよらぬキーワードから流入があって、コンバージョンに繋がった」という偶然の発見が稀にあるものです。
事前設計はSEOの確度を高める上で重要ですが、その反面、取りこぼすニーズやキーワードがあることもあわせて抑えておきましょう。
04.事前設計を行い、的確なSEO施策を展開する
SEOにおける事前設計の必要性について解説しました。
とりあえずコンテンツを作成して後で改善するという、「まずやって改善」戦略も有効ですが、リソースを有効活用するためには、やはり事前のサイト設計が効果的であると思います。
SEOは後で改善が効くものですが、可能であれば最初から意識しておいた方がベターです。
新規にサイトを構築したり、新たなテーマに取り組んだりする際は、ぜひSEOの観点からもチェックされることをおすすめします。
今週ピックアップした記事4本
01.2020年のSEOまとめ
SEOコンサルタントのおおきさんによる、2020年のSEO動向の予測記事です。
SEOではコンテンツも重要ですが、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の3つの指標も同等かそれ以上に重要視されています。
E-A-Tは実際の認知度をWeb上に反映するための指標であり、SEO施策だけではSEOの成果を出しにくくなってきました。
今後はSEOだけを見るのではなく、マーケティングの全体像を俯瞰した上でのSEOの取り組みが重要となります。
02.未経験でも1カ月で即戦力クラスの知識が身に付く『webデザインドリル』公開
BtoBに強いWeb制作会社baigieによる、Webデザインドリルです。
色の基本からWebサイトのレイアウトデザインに至るまで、非常にわかりやすくまとめられており、Webに携わる人であれば一度は目を通しておきたい内容となっています。
03.ストックオプションも提供。「外注・プロ化」が進むブランドマーケティングの現在
マーケティングリソースの外注と、インハウスでのマーケティングの体制についての意見がまとめられた記事です。
「マーケティングとは組織革命である」といいますが、マーケティングはいかに自分事にして取り組むかが重要であることが語られています。
04.SEOとUX(ユーザー体験)の関係:情報アーキテクチャとリンク階層
かつて、SEOとUX(ユーザー体験)は分けて語られることが少なくありませんでした。
しかし、最近のSEOにおいてはGoogleがユーザーファーストを掲げているとおり、SEOを語る上でUXへの言及は欠かせないものとなりました。
専門的な内容であるため、語り口が難しいものとなっていますが、中身は本質をズバリと突くものです。ぜひ一度時間を取って読んでいただければと思います。
SEOJapan編集部(中の人)より
最近、Webに限らず、広くマーケティングや心理学の本を読んでいます。
SEO・リスティング広告・SNSマーケティングと、Webマーケティングの手法には様々なものがありますが、どれも部分最適の手段であり、最終的には「マーケティング施策全体で何をどう活かしていくか」が重要だと感じます。
「SEOをすれば」「広告を出せば」という手段ベースの発案も「とりあえず行動する」という観点では悪くありませんが、できる限り目的を踏まえた上で最適な手段をチョイスするという姿勢で臨みたいですね。
アイオイクスでは、新たなメンバーを募集しています
アイオイクス株式会社では、一緒にWebコンサルティング事業を担っていただけるメンバーを募集しています。
SEOやCRO(コンバージョン率最適化)を中心としたWebマーケティングについて、深く学べる環境です。
SEOやWebマーケティングに興味のある方はぜひご応募ください!
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(以前は週に1回でしたが、しばらく隔週での配信とさせていただきます)
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