「2023年11月9日:プロダクトレビュー・アップデート」について

最近、コア・アップデートが連発してたりで、それについて書こうかなあとも思ったのですが面倒くさくて放置してたところ、「プロダクトレビュー・アップデート」が来たのでこっちのほうがコンパクトでいいなと思うので書きます。
何が面倒くさいと思ったかは文末に少し書きます。

■プロダクトレビュー・アップデートとは?

過去三回行われているアップデートで、日本語非対応です。なので、特にアナウンスはないものの今回も日本語は未対応なのでしょう。

2021年4月8日
2021年12月1日
2022年3月23日
2023年11月9日 ←NEW

どんな内容かというと、いわゆる「まとめサイト」みたいなものの評価を下げるアルゴリズムです。
どこかからパクったレビューをさも自分のとこのコンテンツのようにまとめたサイトにオリジナルの価値はないということで評価を下げます。

■プロダクトレビュー・アップデートの対象ジャンルやサイトは?

いわゆるYMYL領域はもちろん、ありとあらゆるジャンルが対象になりますが、はっきりとアフィリエイトサイトが対象と言い切ってしまってもいいのではないでしょうか。
Googleがこれで何をしたいかと考えた場合、アフィリエイトサイトが検索結果を占有している状況をせん滅したいわけです。

例えば、自分が気になる商品についてレビューなんかを検索したとして、本当かどうか怪しいアフィリエイトサイトしか出なかったらどう思うでしょうか?
私なら、よほどアマゾンのレビューなどの方が信用できそうだとAmazonへ直接行くでしょうね。つまり、Googleの検索価値が落ちるわけです。
Googleにとって不利益でしかないアフィリエイトサイトは駆逐してしまえ、簡単にいうとそういう内容のアルゴリズムというかアップデートと言えます。

■プロダクトレビュー・アップデートの対処方法は?

これは多分なさそうだなあと思います。
まず、そもそもですがこれはコンテンツを評価するアルゴリズムです。そういう意味では別に特別なものではありません。Googleは独自性があり優良なコンテンツを評価するのはそもそもの方針として定めています。

一般的なブログなどでは、次のようなことが書かれていますが、私は矢印以降の通りに考えます。

「オリジナルの写真を撮影して入稿したり、必要に応じて動画を交えて解説したりすることで評価が高まる」
 →写真が独自だとなんの評価が高くなるのか?動画の内容をどういいか悪いか理解するのか?

「商品やサービスの紹介をする際に、信頼性のあるリンクを設置することも重要。公的機関が発表しているPDFや、効果効能がまとめられた情報、メーカー公式情報を参考リンクに」
 →昔、アフィリエイトサイトがサイトの価値を高めるためにこういう手法をとったことがありました。一時的に有効な方法ではありましたが、今はもう対策されてますし、そもそもこれでなんのコンテンツ優位性の証明になるのでしょうか?

一般論とか、べき論なら説明はそれでいいのでしょうが自分の経験や考えが反映されてないような記事がほとんどですね。
ただ、Googleがどのように実際に商品をレビューしていると判断するのかは不明なので、100%意味がないとは私も言い切れませんが、ちょっと考えればこう考えるに至るとは思いますが。

単純に考えれば、そもそもコンテンツがいいかどうかみたいな主観をどうやってアルゴリズム化するのかもあまり現実的だと思っていません。
アフィリンクを張ってるようなサイトを対象に絞れば目視でもできるでしょうし、実際問題、このアルゴリズムがどの程度機能してるかはあまり分かりません。

まあ、愚直にこういう一般論やべき論を試すことも大事ですし、それしかやりようがないのがほとんどなので否定はしません。ただ、あまり有効な方法だとは思いません。

■プロダクトレビュー・アップデートのまとめ

とりあえず日本サイトは対象じゃないようなのであまり大騒ぎせずに情報として理解してればいいのではないでしょうか。

コア・アルゴリズムアップデートの時も面倒だと思ったのは、この業界の有識者があれこれ大騒ぎすることなんですよねえ。
別に方針が180度変わった訳でもないんだし、ルールに乗っ取ってGoogleに評価されることをやるのがSEOなら別に騒ぐ必要はないわけです。
外部SEOでも、コンテンツSEOでも、テクニカルSEOでもそれは同じです。

昔はYahoo!なんかがウェザーリポートって名目で順位変動のタイミングを告知して、実際にYahoo!はそのタイミングでしか動かなかったのでそれならいいのですが、今のGoogleは常時アルゴリズムをアップデートさせており、日常的に順位変動があるというのだからいちいちお祭り騒ぎするのは何なんだろうとやや白けて見ております。

一喜一憂するようなやり方やマインドセットは避けたいものです。


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