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会員制を始めて2カ月。小杉湯となりの今のおはなし

小杉湯となりを「銭湯つきセカンドハウス」として使える会員制度を開始してから約2カ月とちょっと。想像を超えるたくさんの方々に内見に来ていただき、現在は、約50名の会員さんに思い思いの「銭湯のあるくらし」を過ごしてもらっています。

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今回の記事では、実際に会員制の運営に切り替えた「小杉湯となり」の今の姿をお伝えしながら、会員さんの追加募集のご案内をさせていただきたいと思います。

小杉湯となりの「密」の見える化


東京都内では未だに感染者数100人超えが続いています。小杉湯となりでは、顔の見える関係で、ひとりひとりがしっかりと自分の健康と小杉湯となりを「守る」意識をもってもらうよう、改めて感染防止への協力を呼びかけています。
今回、少しでも小杉湯となりの「密」状態を避けるように、会員さんの利用時間実績を元に、混雑状況を把握できるマップを制作・公開しました。

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このマップをみると、1階と2階を合わせて23席あるので、最も混雑している週末の夜でも14人と、比較的余裕がある状況です。多少混み合っている時でも会員さん同士の譲り合いによって、来たのに座れない状況にはなっていません。
特に午前中は、非常に余裕がある状態で、小杉湯となりを贅沢に使える「ゴールデンタイム」であることが分かります。

個人的に、小杉湯となりは朝の姿が一番好きです。銭湯建築の湯気抜きの窓に倣った、たくさんの窓から振り注ぐ陽の光。人も少ないので、思いきり作業に集中したり、ラジオを聴きながらコーヒーを味わったり、庭の植物を見ながらぼーっとしてみると、ながれる時間を大切に過ごせる感覚がします。高円寺の日頃のイメージとは一線を画す、ぽっかりと空いた空間。まさに一日の「余白」という言葉がふさわしい、ゆとりある時を過ごすことができます。

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今回このマップをつくってみて、もう少し会員さんを増やしても小杉湯となりの安心・安全な環境が保てると判断したため、追加募集をすることになりました。平日午前中は「狙い目」ですので、この時間帯をご利用いただけそうな方は、ぜひ一度内見にお越しください。


「小杉湯となり」が考える居心地のよさとは

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私たちは小杉湯となりの運営方針を「銭湯」になぞらえています。飲食店のようにサービスを提供するお店でもなければ、交流を前提としたコミュニティでもない。場所の“居心地”に磨きをかけることで、会員さんに愛着をもってもらい、一緒に「場」をつくっていきます。銭湯がお客さんのマナーと思いやりで、気持ちのいい空間を成立させているように、会員さんひとりひとりがお互いに感染対策に気をつけたり席を譲り合ったりすることで、この場所を一緒につくっています。
これは、3月からの運営の試行錯誤の中で、だんだんと気が付いていったことでもあります。


居心地のよさは人それぞれ違いますが、となりには銭湯のような「ほどよい距離感」が重要だと思っています。銭湯のように、元気な時も一人になりたいときも行ける場所でありたい。名前は知らないけど顔は知っている「あの人」の集積により、程よい距離感が保たれている銭湯のような場所が、理想の居心地であると考えます。

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当初、小杉湯となりの会員さんは、2階で仕事をして、息抜きに銭湯に入るような利用イメージをもって入会される方が多くいらっしゃいました。しかし、3階の個室でお風呂上がりにストレッチをしたり、昼寝をしたり、会員さん同士で夜ご飯をつくったり、梅干しづくりワークショップ、農園見学、スナックなど会員さんが参加するイベントが生まれたりと、少しずつ、仕事以外に多様な使い方をされている光景が生まれてきました。

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このように小杉湯となりをワーキングスペースとしてだけではなく、主体的に自分のくらしに馴染ませて、自分の「心地よさ」を深めていくことが、小杉湯となりの理想の使い方なんじゃないかと思います。

最近では、会員さん同士の「おすそ分け」が起こるようになりました。「多く頼みすぎたので」「このあいだ京都に行ってきました!」と、シェア冷蔵庫やお菓子コーナーに、ドリンクや野菜・お菓子を持ってきてもらうことが増えてきました。会員さん同士でこのように贈る気持ちの循環が自然と生まれていることを、とても嬉しく思っています。


高円寺のまちとつながる、小さな挑戦たち

会員制の小杉湯となりですが、まちに開き、誰でも参加できる定期イベントをいくつか開催しています。
まずは毎月第1、第3土曜日に開かれる「軒先マルシェ」。

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小杉湯となりのスタッフや会員さんイチ押しの商品を軒先で販売しています。三鷹の農園・冨澤ファームの新鮮な野菜や高円寺のさわやこぉふぃさんのコーヒー牛乳用の小杉湯となりブレンド、会員さんがつくったお手製の梅ジュースなど、全国から取り寄せたこだわりの品々。

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スタッフや会員さんが、心から「おすすめしたい!」と思った商品を販売しているので、おすすめのポイントやこだわりを自分の言葉で伝えています。

そして小杉湯となりのスタッフ発の企画である、「sao cafe」(第2第4日曜日開催)や駄菓子屋の「みずき屋」(毎週日曜日開催)。季節のフルーツをはさんだお花のような鮮やかなフルーツサンドとコーヒーを売る「sao cafe」は回を重ねるたびに、ツイッターでも話題を呼んでいるため、今や予約でほぼ完売しているとか。

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最近では、小杉湯となりの今を伝える「となり新聞」も発行し始めました。

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小杉湯となりのニュースや会員さんへのインタビュー、「大人になるってどういうこと?」をテーマに取材した連載(弱冠20歳が企画した、大人が唸る深イイ企画です)など、編集者のみずみずしい視点が光る、オリジナル新聞になっています。
小杉湯のランドリー前で配っているので、お立ち寄りの際は、ぜひ読んでみてくださいね。

こういった地域とのつながりを生む数々の企画は、会員さんやスタッフの「やってみたい」気持ちから生まれています。誰かの想いをみんなが応援して、贈り届ける。一人でできなくても、小杉湯となりという場所を使ったらできるように、そっと背中を押すような場所でありたいと思っています。


小杉湯となり会員プランのご案内

さて、最後に改めて、会員プランのご案内をさせていただきます。
月額2万円で9時から22時まで、小杉湯となりをまるっと自由にお使いいただけます。

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毎週金曜夜と土曜の昼・夜には、会員さん向けに「となり食堂」を開催しています。シェフが作る週変わり定食を500円で提供しているのですが、これがとにかく絶品!会員さんにもリピーターが多く、「毎週末の楽しみ」という声もいただいています。

ドリンクや副菜もついてボリュームたっぷりのメニューが500円と、心配されるくらいの価格設定ですが、これは採算を度外視して、会員さんの健康を守るためにやっているサービスです。自炊したくないときやひとりで外食は気が乗らないけど、手作りごはんが食べたいとき。そんな心に寄り添う、あたたかい食堂です。

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まずは内見で小杉湯となりの雰囲気を感じていただいたのち、ご希望の方は面談でお互いの希望をすり合わせの上、決定させていただきたいと思います。

内見のご応募はこちらから。


<おわりに>

小杉湯となりの会員さんの記事やツイッターの投稿をご紹介させていただきます!



新しい会員さんたちを、お待ちしています!

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