【第四回聴き湯会】次世代に銭湯の魅力を伝え続ける(富久の湯 山本浩人さん)
今回お話を聞いた方
山本浩人さん
富久の湯を運営
住宅設計の仕事を経て、銭湯の運営へ。
リアルイベント応援プラットフォームEventer開発中
https://note.com/vlog_hiroto
富久の湯では、様々なイベントを行っています。
情報はツイッターをご覧ください。
https://twitter.com/vlog_hirotos
みむ:本日の主題ですが、銭湯ファンが普段経営者に聞きたいけど聞けないことや銭湯ファンが楽しめるコンテンツにしていきたいと考えています。
大きく二部構成にて、普段聞けないことを聞きつつ、第二部では銭湯経営者が銭湯ファンにしてもらって嬉しいことやこういう取り組みがあったら銭湯業界が盛り上がるなど、
銭湯ファンにできることはないかなというキッカケにできたらなと思っています。
山本さん:すごい素敵な取り組みですね。銭湯お好きなんですか?
みむ:銭湯すごい好きです。
山本さん:そうですよね(笑)
みむ:簡単に紹介させていただきますと、高円寺にある小杉湯っていう銭湯から始まったプロジェクトで、元々は中の人である平松さんと塩谷歩波さんが始めたプロジェクトになります。
山本さん:そうなんですね。
みむ:そうなんです。銭湯ファンが再興っていうとおこがましいなと思うんですけど、銭湯の中の人が始めたからこういう言葉を使っています。再興というより文化としてアップデートしたいということを考えていて、具体的にじゃあ何ができるのかを考えているという状態です。
その中の取組みの一つに本日お願いしている聴き湯会というものがあり、「もっとこうすればいいじゃん」と考え方を押し付けるではなくて、経営者が本当に望んでいることはなんなのかを探っていきたいなと思って、活動しています。
例えば、その中で出てきた一つのこととしては、銭湯に行ったらこの銭湯のここが良かったよっていう推しポイントをSNSで発信していくことや他の銭湯ファンにも伝えるなど何か具体的にできるのかを考えています。
グッズを作る他、最近では話を聞く機会を経て、銭湯のポップは、最低限は組合から支給されてるけれども、他のものは自分たちで作らなければいけないため、フリー素材としてもっと見やすくて作るのが苦手な方でもダウンロードするだけで使えるものがあったら喜ばれるんじゃないかとか、銭湯ファンが盛り上がれるように銭湯ってこういうことあるよねっていうのをカルタ形式でSNSで盛り上げていくことを考えたりしています。
これらが現在の銭湯再興プロジェクトの取組みなんですがそういうのを踏まえ、山本さんにお伺いしたいなと思っています。
きっかけは、銭湯が自身を癒してくれた。
質問1:銭湯経営を始めたキッカケを教えてください。
回答:銭湯のコミュニティは現代社会では必要だと感じて、銭湯業界に携わりたいと感じたから。
みむ:家業ではないと聞いているんが、どのようなキッカケで始まったかというのをお伺い出来たら嬉しいです。
山本さん:簡易的に書かせていただいたんですけど、僕はサラリーマンで住宅の設計士をやっていたんですけども、結構いろいろあって僕もいろいろ落ち込んだというか、この状況どうしようとなったときにたまたま入った銭湯で自分の身とか心とかほぐれていったのを経験しました。
その時友人と銭湯に行っていて、その友人と銭湯経営しないかみたいな話をしていたのをきっかけに都内の銭湯に電話を掛けていって、今の富久の湯のオーナーさんが「任せてやるぞ」みたいな感じとなり、今お任せいただいてるような状況になります。
みむ:元々銭湯好きだったんですか?
山本さん:そうですね。銭湯すk...うーん。癒されたっていうのが大きくて、癒されたという僕みたいな人たちが結構現代社会多いのかなって思っていて、そういう人たちのよりどころになればいいなと思って、銭湯の情報をもっと知ってほしいという思いで始めたのがキッカケとなります。
みむ:なるほど。すごい行動力!
銭湯ファンが銭湯経営者に聞いてみたいこと
質問2:銭湯経営者が思う銭湯の魅力や楽しみ方を教えてください。
回答:銭湯の魅力はコミュニティだと感じています。それぞれの地域、特性、オーナーさんの考えにより多種多様な銭湯コミュニティが形成されて、他のお風呂屋さんに伺う際の楽しみにしております。
みむ:ここからは、いくつか質問にお答えいただいてるので深く質問していく形になるんですけども、銭湯ファンが感じている魅力と銭湯オーナーが感じている魅力は違っていると思っているのですが、銭湯のどんなことに魅力に感じていますか?
山本さん:僕は、コミュニティが大事だなと思っていて、会社と自宅の往復じゃなくて、そこに第3のコミュニティ、銭湯というコミュニティがあることで、ちょっとした安らぎなどそういった生活の幅が生まれて、考え方とかに選択肢が増えていくのかと思っています。
銭湯の面白いところって、それぞれオーナーさんとか地域性とか常連さんによって出る色が違うというか、例えば、うちだったら下町で、結構せっかちなお客さんが多いので、お湯を熱めに設定してとか、僕たち若い人たちがやっているので子供たちも来てくれたりとか。
小杉湯さんもすごい素敵で何が素敵なのかって考えていたんですけど、小杉湯さんは老若男女来ている場所で、若い方が経営されているのももちろんですし、雰囲気とかも結構優しいお色を使っていて、ポップというか。統一性持たせたりとか、可愛らしいデザインとかにして、女性にも化粧室があったりとか配慮がすごいなと思っていて、そういう楽しみ方ですかね。
みむ:場所によって、いろんな良さがありますよね。さすが、外から銭湯経営に入られた方だなと思いました。
質問3:銭湯業界はこれからどう変わっていくと思いますか?
回答:良くも悪くも二極化が起こり始めていると感じています。銭湯の今後に期待し、改装して盛り上がる銭湯。高齢化により改装するまでの労力・気力がなくそのまま廃業していく銭湯。これらの差がどんどん広がると感じています。
みむ:二つ目の質問ですが、銭湯は最近流行っているものの基本的には斜陽産業と言われていて、最近盛り上がっているけどもどうなっていくのかなっていうのをお話しできたらなと思うんですけどもどうでしょうか。
山本さん:僕が言うのもおこがましいお話なんですけども、(自身のYouTubeにて)いろんな銭湯を行く中で、銭湯自体をこれから盛り上げていくぞっていうオーナーさんは非常に少なくて、逆に小杉湯さんとか松本湯さんとかだと新しくどんどんチャレンジしていって銭湯文化を盛り上げていくぞ!広げていくぞ!っていう感じがして、本当に二極化が起こっているなって感じていて、これが良いのか悪いのかわからないんですけども、この差がどんどん広がっていくんだろうなとは感じています。
みむ:そうですよね。小杉湯の平松さんみたいに、若い人が銭湯これだけ好きだぞという情報が入らないまま、斜陽産業だしと落ち込んでいっている経営者の人もいるんじゃないかなと思っていて、若い人でも好きな人いっぱいいるんだぞっていうことを伝えていけたら、励みになるかなと思っています。
山本さん:本当におっしゃる通りだと思います。だから、このプロジェクトが素敵だなと思います。
みむ:ありがとうございます。
質問4:銭湯を楽しみにしている若者がたくさんいるということを銭湯経営者に伝えるにはどうしたらいいと思いますか?
回答:銭湯経営者はご高齢の方が多いので、シンプルに手紙を書いたり感謝を直接伝えに行く、といったアナログな方法が喜ばれると思います。
みむ:SNSをやっている銭湯経営者が少ないから直接言わないと伝わらないですよね?
山本さん:そうですね。ご高齢の方が多いっていうのもあるんですが、SNSだと想いっていう部分が伝わりづらいかなと思っていて、だから、僕は直接お会いしに行くんですけども、リアルでちゃんとお話しさせていただくっていうのが一番感情にも響いて、それこそ本気なんだなっていうのが伝わりやすいのかなって思いました。
今、挑戦している試みは?
質問5:今後挑戦してみたいこと、もしくは今挑戦している試みはありますか?
回答:実際に銭湯に触れてみる母数を増やしていくことが、今後の銭湯業界にとって必要なことだと思うので、銭湯業界をどんどん若い人たちに委託して、触れていってほしいです!そこで、僕自身別の事業を興して業務委託できるようにクラファンに挑戦しております。
みむ:今クラウドファンディングされていると思うんですけど、今後挑戦したいことや今挑戦していることなどをお伺いしたいです。
山本さん:今富久の湯の銭湯経営が始まってだいたい一年間なんですけども、その業務自体とか運営面とかで「銭湯やりたいんです!」「バイトだけでもやらせてくれませんか!」みたいなことが言われる機会があるんですが、そこで僕たちが富久の湯をお願いしますって言える状況下であるかというと言えない状況だったのです。
この人たちの熱はたぶんその時がMAXと感じていて、熱っていうのはそういう機会に触れないとどんどんなくなってしまうと思うので、イベンターっていうサービスの方を作って、生計を立てられるようになれば、富久の湯の業務自体をもっと若い方に委託できるのかなって考えていて、そのイベンターを成功するようにクラウドファンディングをしているような状況になります。
みむ:そういった経緯だったんですね。銭湯業界は基本的には家業から、関わりたい人たちが関わりづらい状況ではありますよね。
👇山本さんが実施されているクラウドファンディングはこちら👇
質問6:あまり知られていないけど「実は迷惑」なお客さんの行動はありますか?
回答:酔っぱらいの状態で銭湯に来ようとする人です。。。
みむ:ロッカーキーのゴムで髪結ぶと髪絡むからよくないとか、水風呂の水で汗流すとチラーで冷えた水が減っちゃうとか、良さそうに見えてよくない行動とかもあるなと思っています。
山本さん:良さそうに見えてよくない行動で言うと、ビールなどのアルコール提供しているんですけども、「お風呂上がりの一杯」って一杯だけ飲んで帰っていただくのが普通なのかなと考えていたんですけども、お客さんの中には居酒屋みたいな感じでつまみを持ってきて3,4杯居座って飲むみたいな人がいらっしゃるんです。それは他のお客さんにも迷惑だし、またコロナ禍という状況もあり、それはやめてほしいなというのはありました。
質問7:銭湯で売っているコーヒー牛乳などを購入するとどのくらい銭湯に利益が入りますか?
回答:富久の湯では仕入れ値に近い形で売っています。
みむ:一回の銭湯の料金が決まっているから、もっと課金したいとしたら他に方法はありますか?
山本さん:(利益が欲しいなら)値段を上げればいいじゃんという話になるんですけども、やっぱり子供とかが来てほしい銭湯というのが(富久の湯には)第一としてあり、ここで利益をとっても仕方ないなと思っていて、こういったグッズ販売とかそういったもので利益を上げるというのもマーケティングとしての一つではあると思うんですけども、そもそもの子供の人数を増やしたいな目的があって、今いろいろなイベントとかで副収入みたいな形で一応得ている内容にはなります。
みむ:イベントをするとイベント参加料を取るとかそういうことですか?
山本さん:そうですね。イベント参加料をお取りさせていただいて、その分もちろん還元もしなきゃいけないし、その銭湯を知るキッカケがイベントでできたり、イベントを入口として銭湯文化を知ってもらう。そのあと銭湯に通ってもらうというのをうちではやっています。
みむ:ちなみにこれまでどんなイベントをされていますか?
山本さん:子供向けのイベントですと、職業体験とかの「お風呂屋さんって実際何しているの?」みたいなところから職業体験をやったり、夏には縁日を行ったりとか、子どもの好きなカルタとかをやっています。
みむ:銭湯に来る子供は増えましたか?
山本さん:そうですね。子供の常連さんみたいな方が増えて、子どもが来ると既存の常連さんとかも笑顔になったりとか、表情がほころんだりして、その循環がいいなって思っています。
みむ:そうですね。子供が銭湯にいると気持ちがちょっと寛大になりますよね。
山本さん:本当に。子どもの声大きいんと、「絶対いるじゃん!」と思いますよね。
みむ:お母さんが子供を連れて来やすい環境になると、子どもも増えるし、子どもが大きくなってからも通ってくれるんだろうなと子供がいる時は見ています。
質問8:他の銭湯との交流はありますか?またはどれくらいありますか?
回答:他の銭湯との交流はあります!僕自身YouTubeの撮影で都内銭湯110件撮影して、その際にご挨拶させていただいた形になります。
安井:銭湯同士どれくらいのコミュニティがあるのかなというのと、銭湯経営者の方々は忙しいイメージがあるので、どのくらいお会いできてたり、お話しできてたりするんだろう?と思っていて、組合の良さもあれば含めてお話し聞きたいです。
山本さん:僕自身は組合とかに参加したことはなくて、オーナーさんがしているんですけども、月一の組合で各銭湯のオーナーさん一人ずつ集うみたいなのがあるらしいんですけども、そこでもそんなに喋らないらしいです。
僕自身は外部の者が銭湯経営している形なので、まず銭湯関係者の人たちと実施に合わないと思って、YouTubeの撮影を始めて、110件ぐらい他の銭湯を回らせてもらいました。回らせてもらった銭湯オーナーさんとは交流がある形になります。
確かにみなさん銭湯にずっといてというのが多く、すごいお忙しいので、お昼の仕込み前の時間合うしかなくて、やっぱり営業中はずっとフロントに立ったりとかお客さんのお相手をされているので、自主的に動かないとゼロになりますね。
みむ:開店前は忙しいだろうなとか営業中はずっと番台にいるだろうなと考えると難しいですよね。
初めましてで連絡して撮影させてくださいだと断られることありますよね?
山本さん:「何者なんだよお前?」みたいな感じになりますね。一応銭湯ほぼ全部連絡したんですけども、この110件が「いいよ」って言ってくれました。
みむ:「チャリで台東区から品川区 まで撮影しに来た。」と旗の台にある錦湯さんから聞いて、それがインパクト強かったみたいです。
山本さん:基本チャリで行っています笑
僕が運動したいっていうだけです。
みむ:でも、交流無くても銭湯を経営できちゃうってことですね。
山本さん:いや、あった方がいいです。SNSを使えば、他の銭湯のことを分かるんですけども内部の状況であったり、掃除の仕方であったり、どういう風にお客さんに入ってもらっているかとか分からないです。
他の銭湯とのコラボイベントとかもこれをキッカケでできた形になりますね。
みむ:そうですよね。そういうのがないと急にコラボさせてくださいって難しいですもんね。
質問9:お客さんは増えてほしいけど、増えすぎると常連さんが来づらくなるみたいなジレンマな問題はありますか?
回答:あります!
山本さん:お客さんの数によって問題が増えていって、例えば最近だと他の銭湯に普段通っている人たちが富久の湯に来ると、既存のコミュニティと相容れない部分があったりして、私たちはこうやって使ってるんだけど、「なんであの外部から来た人たちはこんな風に使ってるの?」とかがあって、そういう時はお客さん同士で解決しても埒が明かないと思っているので、必ず僕とか(僕の)友人を通して一緒に解決にあたるようにしています。
みむ:銭湯によってお客さん同士で勝手に作られていてルールって、ありますよね?
山本さん:ありますね。
みむ:女湯だけかもしれないですけど、女湯だけかもしれないですけど、この場所はこの人の場所なのに何使ってるのよ、みたいなよくわかんないルールがあったりしますね
山本さん:女湯のほうがそれは強いですよね。男湯の方はあんまりなくて、男はみんなコミュニティを持たないので、個人で入ってちょっと話すぐらい。そういった仲間意識みたいなのは女性の方が強いのかなと常連さんから感じています。
安井:僕らは安易にお客さんだけが増えればいいなと考えてしまうんですけども、実はいいことのように思えて経営側にとっては負担になる事とかもありますか?
山本さん:そうですね。お客さん自体増えていくことは嬉しいんですけども、そこでマナーを守らない人とかも増えて、そこで「銭湯ってこういう所なんだ」と一見さんが思ってしまうと次に銭湯に行く機会が失われてしまうので、銭湯のルールを守りながら、人が増えていくことがすごい素敵だなと思います。そんな方は少ないですけどね。
みむ:人数が増えるとその分マナーを守らない人が割合も増えてしまうから、マナーを守ってほしいですね。常連さんが来づらくなるよりも一見さんが一回来て嫌な思いをすることの方が多そうな気がしますね。
山本さん:多いです。そのパターンですね。
銭湯ファンの私たちができること
みむ:続きまして、ただ銭湯ファンである私たちが銭湯のためにできることはないかなって考えているんですけども、それについてディスカッションさせいただきたいです。
山本さん:全てすごい素敵なことだと思います。
みむ:例えば、私はデザイナーだし、安井さんは照明技師でメンバーには専門性の強い職種の人も多いので、その知識を役立てられないかと考えています。また、専門性にかかわらず、誰もが参加して力になれることも見つけていきたいです。
山本さん:それでいうと富久の湯に限るかわからないんですけども、銭湯でイベントをしてほしいなと思います。デザイナーさんや照明さんが銭湯とコラボしたイベントみたいなのができたらすごい銭湯側にも嬉しいですし、デザイナーさんや照明さん関係の方にも銭湯文化の認知が広まったり、既存のお客さんにも普段行ってる銭湯がこんな楽しいことしてるんだと三方よしな循環ができたりしてほしいので、イベントしてほしいなと思いました。
みむ:イベント関係で思い出したことが。銭湯再興プロジェクトが始まった頃は小杉湯の元で活動していたから、何かしら常にイベントができる環境で、メンバーも銭湯にくるお客さんも嬉しいという状況だったのですが、小杉湯以外の銭湯と関わり始めて話を聞いてみると「イベントをやるのは面倒」という銭湯が思ったよりも多いことがわかりました。普段の営業だけでも大変なので、それはそうだと思いました。なので、銭湯でイベントをやりたい人がどこの銭湯ならイベントを歓迎してくれるのか、リスト化できたりしたらイベントも仕込みやすくて嬉しいなと思いました。
山本さん:うちもそうなんですけど、確かにアプローチが難しいですね。
みむ:そうなんですよね。あとは、イベントとして丸一日貸切らなくても脱衣所とかフロントとか営業中にきるなにかがあったりすると、通常営業しながら企画が開催できますね。
アナログな方法が人の心を動かす
山本さん:フライヤー作るとかすごい有難いと思います。あとSNSの発信も。
僕の勝手な個人的なものなんですけど、小杉湯さんの親子銭湯みたいな赤ちゃんや子供の層を取り入れていて、そういう子供が来やすい取組みをいただけると嬉しいなと思います。
掃除とかの労働系とか物理的なお手伝いとかできると経営者の方も喜ぶのかなと思います。
みむ:ただ、最近こういうこと聞いていくぞと決めたけど、聞いていくにつれて難しいなと思いました。
山本さん:でも、そもそもこういう活動をされていることが嬉しいと思いますけどね。たぶん相当励みになると思います。「俺たちの銭湯こんな風に思ってくれるんだなぁ」と上の方は思うと思います。僕も実際に110件の銭湯行ったときに「あっ、君みたいな若い子がやってんだ!」みたいな感じでちょっと喜ばれたことがあるので、実際に会って話をしたりすると好印象ですね。
みむ:直接会いに行って、お話聞くのがきっといいんですね。
山本さん:そうですね。それが一番伝わると思います。
みむ:ありがとうございます。富久の湯さんのPOPやフライヤーかわいいなと思うんですけど、あれは山本さんが作っていらっしゃるんですか?
山本さん:ありがとうございます!作ってます。
みむ:そうなんですね。いろんなことできますね。元々そういうことされてわけじゃないですもんね?
山本さん:元々何にもできないというか、住宅の設計しかできない人だったので。
みむ:逆に設計できる銭湯経営者すごいですけどね。
質問10:銭湯経営者同士の全国的な繋がりを持つことはありますか?
安井:掃除の話に戻ってしまうんですけど、関西のとある銭湯だと常連さんとか最後までいたお客さんに残ってもらって一緒に掃除してもらって、10回一緒にやると1回タダみたいなことをやっているところがあるらしいんですね。そういうのは、経営者の人たちの全国的なコミュニティとして掲示板みたいなのがあるだけでも、情報交換できるのかと思ったんですけども、全国で繋がり持つのは難しいんですか?
山本さん:全然難しくはないと思います。今の時代SNSがあるので。
その取り組みがあるのを知らなかったので、素敵な取り組みだなと思うんですけど、ただ東京でやるとなると銭湯料金がいじれないという問題があって、10回やって1回タダにすることが組合的にOKなのかという確認はあるんですけど、お客さんに掃除を手伝ってもらうというのが発想がなかったので、ちょっとやってみたいなと思いました!
銭湯料金をいじれなかった場合にはアルコールを提供するとかで還元できるとは思います。
安井:この取り組みは、直接関わる人の母数も増やせそうでいいなと思っていたんです。
みむ:掃除とか内側のことに関わらせてもらったら、その銭湯が急に身内みたいな気持ちになるじゃないですか。そうすると見方が増える気がしますね。
山本さん:うん。確かにおもしろい!
みむ:そういった情報を今後発信できるように私たちもSNSの力を強くしていこうと思っているので、お知らせはみんなに届けられるようにします!
みむ:本日は貴重なお話ありがとうございました。
山本さん:こちらこそありがとうございました。
開催日:2022年3月25日
執筆・編集:安井、みむちゃん
バナーデザイン:みむちゃん
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