【日記】ラムネ
家の近くで市が開かれました。定期的に、ある家の敷地で催されている市です。
散らかった部屋の片付けをしていると、窓の外から、人びとの賑やかな声が聞こえてきます。その活気あふれる囃子をBGMにしながら、本棚の整理をしていると、のどが渇いてきました。
冷蔵庫を開けると、ラムネが入っていました。
お母さんが言うには、おばあちゃんが買ってきたものらしいのですが、本人はそのことをすっかり忘れていました。
忘れているということは、自覚しているようでした。お医者さんが言うには、忘れていることに気付かないことが、認知症が進んだサインだとのことです。
そういえば、子供のころに、学校から帰って冷蔵庫を開けると、おばあちゃんが、わたしのために買ってくれた飲み物や食べ物が、目に付くところに置いてあったことを思い出します。
手に取って見ると、瓶ではなく軽いペットボトルのラムネで、重い物を何度も持ったり置いたりする引っ越し作業が、なんだか情緒的なものに感じられました。
自然と、青空を透かせた風鈴の音色を探していました。
-読書-
本日の読書記録です。
東浩紀『観光客の哲学』を読み進めました。
(東浩紀『観光客の哲学 増補版』ゲンロン、2023年)
芥川龍之介「死後」を再読しました。
(芥川竜之介『年末の一日・浅草公園-他十七篇-』岩波文庫、2017年、132-139頁)
芥川龍之介「年末の一日」を再読しました。
(芥川竜之介『年末の一日・浅草公園-他十七篇-』岩波文庫、2017年、140-146頁)
-創作-
本日は1,979文字を執筆しました。
心身の不調で書くことができていない日が続いていただけに、少しでも執筆をすることができたというのは、大きな自信になりました。
こうした「少しでも」の積み重ねが、心身の不調への(とくに心の部分への)処方箋になると思うので、ゆっくりと立ち直っていきたいです。
(2024年11月10日の日記)