日記(2024/11/02)
実家に帰りました。介護生活のスタートです。
人生に一段落付いた気持ちです。高校進学とともに実家から離れて、三十歳になるまで、いくつかの都県に住んできました。
そして今日から、郷里で暮らしていきます。
起きてみると、コンロの上に水がたっぷりの薬缶が置かれていて、びっくりしました。
祖母がお茶を作ろうとしていたようです。彼女は認知症でもあるので、火を使っていることを忘れてしまいます。何事もなくて良かったです。
引っ越しによる疲れで、思いのほか長く眠ってしまいました。それがなければ、未然に防ぐことができた事案だと思います。反省です。
外は大雨です。家の中は寒くて仕方がありません。暖房がなければ生活できないくらいです。
パニックの症状を持っている身としては、こうした環境は、よくありません。パニックに陥るトリガーになるからです。
実家での生活の初日から、不穏な空気を感じてしまいました。
そんな中、病院に数日泊まっていた愛犬が帰ってきました。
寒がりなので、これからは、ぬくぬくとしたところで、ゆっくりしていてほしいです。
彼女は、眼はほとんど見えず、耳もよくありません。自力で立ちあがることもできません。
ですので、ひとりで体勢を変えたり、お手洗いに行ったりすることができません。
これからは毎晩、彼女が呼んでくれるときに起きて、お世話をすることになります。ゆっくり眠るということは、もうできないと、覚悟をしています。
長い闘いになるでしょうが、しっかりと家族と向き合い、なんとか生きていきます。
-読書-
東浩紀『観光客の哲学』を、改めて読みはじめました。
(東浩紀『観光客の哲学 増補版』ゲンロン、2023年)
芥川龍之介「あばばばば」を再読しました。
(芥川竜之介『年末の一日・浅草公園-他十七篇-』岩波文庫、2017年、95-108頁)
高橋源一郎「Mother Father Brother Sister」を読了しました。
(高橋源一郎『君が代は千代に八千代に』講談社文芸文庫、2023年、55-79頁)
久しぶりに英語の文献を読みはじめました。メアリー・カルドーの著作です。
(Kaldor, Mary. New and Old Wars: Organized Violence in A Global Era, 3rd Edition, Polity, 2012)
-創作-
介護の関係上、創作活動は基本的に夜の九時からになりそうです。
しかし、疲労がピークに達したので、執筆は明日からにして、少しだけ仮眠をとります。
本日の日記は以上になります。