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公益を目的とするのでないかぎり
「公益を目的とするのでないかぎり、他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな。なぜならばそうすることによって君は他の仕事をする機会を失うのだ。すなわち、だれそれはなにをしているだろう、とか、なぜとか、なにをして、なにを考え、なにを企んでいるかとか、こんなことがみな君を呆然とさせ、自己の内なる指導理性(ト・ヘーゲモニコン)を注意深く見守る妨げとなるのだ。」(マルクス・アウレーリウス(121-180)『自省録』第二巻、四、pp.37-38、[神谷美恵子・2007])