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君がなにか外的な理由で苦しむとすれば

 「君がなにか外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。ところがその判断は君の考え一つでたちまち抹殺してしまうことができる。また君を苦しめるものがなにか君自身の心の持ちようの中にあるものならば、自分の考え方を正すのを誰が妨げよう。同様に、もし君が自分に健全だと思われる行動を取らないために苦しんでいるとすれば、そんなに苦しむ代りになぜいっそその行動を取らないのだ。『しかし打ち勝ち難い障碍物が横たわっている。』それなら苦しむな、その行動を取らないのは君のせいではないのだから。」(マルクス・アウレーリウス(121-180)『自省録』第八巻、四七、pp.158-159、[神谷美恵子・2007])


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