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君が心を傾けるべきもっとも手近な座右の銘
「そして君が心を傾けるべきもっとも手近な座右の銘のうちに、つぎの二つのものを用意するがよい。その一つは、事物は魂に触れることなく外側に静かに立っており、わずらわしいのはただ内心の主観からくるものにすぎないということ。もう一つは、すべて君の見るところのものは瞬く間に変化して存在しなくなるであろうということ。そしてすでにどれだけ多くの変化を君自身見とどけたことか、日夜これに思いをひそめよ。
宇宙即変化。人生即主観。」(マルクス・アウレーリウス(121-180)『自省録』第四巻、三、p.51、[神谷美恵子・2007])