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「相談相手はトカゲ!?映画『レオ』で見つける優しさのヒント」
「74歳のトカゲが教えてくれた、人生のアドバイスと成長」
Netflixのアニメーション映画『レオ』を観ました。この映画の主人公である74歳のトカゲ、レオのキャラクターが、ただのトカゲではないんです。もうね、人生経験豊富すぎて。おまけに人間の言葉を話せるんですから、その時点でただ者じゃない!
舞台はフロリダのとある小学校。教室の飼育ケースに住むレオと、同居しているカメのスクワートルは、数十年もの間、子どもたちの成長を見守ってきました。ですが、ある日、レオは自分の寿命があと1年しかないことを知り、「このままで終わるのは嫌だ」と、外の世界を体験しようと脱走を試みます。ここだけ聞くと、なかなかシュールな冒険物語に思えますが、実際の内容は想像以上に心温まる展開が待っていました。
そんな中、意地悪な臨時教師の提案で、毎週末に生徒がレオを家に持ち帰るというルールがスタート。これがきっかけで、レオは外の世界を間接的に体験することに。さらに失敗続きの脱走計画の最中、うっかり「人間の言葉を話せること」がバレてしまいます。そしてここからがこの映画の真骨頂。子どもたちのさまざまな悩みに耳を傾け、的確なアドバイスをする“人生の相談役”としてのレオが始動します。
このレオのアドバイスが本当に秀逸なんです。子どもたちの悩みは、友だち関係や自己肯定感、家族の問題など、まさに「その年齢ならでは」のもの。でも、それを全くバカにせず、真剣に、そして的を射た言葉で寄り添う姿が胸に響きました。映画を観ている間、「子どもの頃、私にもこんなトカゲが相談に乗ってくれたら…」なんて思わずにはいられませんでした。結局、人間だろうとトカゲだろうと、相談相手のセンスが子どもの成長に大きな影響を与えるんだなと痛感。
そして忘れてはいけないのが、レオ自身の冒険と成長。自分の寿命を悟り、過去を振り返りながらも、子どもたちとの交流を通じて新たな生きがいを見つけていく姿には、観ている大人も勇気づけられます。子どもたちにアドバイスを与えるだけでなく、彼らとの関わりの中でレオ自身が学び、変化していく様子がとても心に残るポイントでした。
『レオ』は単なるトカゲの冒険映画ではありません。子どもたちの成長、人生の意味、そして他者との関わりについて考えさせられる、奥深い物語です。トカゲの人生相談なんて聞いたことがない方も、ぜひ一度観てみてください。トカゲにアドバイスされるなんて悪くない、そう思えるはずです。
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