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旧いカメラからのレンズ取出し OLYMPUS PEN EE-2

オークションで落とした旧いカメラ、OLYMPUS PEN EE-2
1968年5月の発売で、当時の価格は11,000円とのこと。令和5年の消費者物価指数から計算すると現在の43,000円ほどになるようで、コンパクトカメラらしい値段でしょうか。

フイルムを縦半分に使うハーフサイズカメラなので、撮影範囲のフイルムとAPSサイズのセンサーはほぼ同サイズ
ミラーレスカメラで使えるように改造したら、元のカメラと同じ使用感で気持ちよく使えるのではないかとの目論見で工作を開始することにします。

シンメトリーで小さくかわいらしい姿

このカメラはレンズ固定式レンジファインダー機で、レンズは28mm f3.5
レンズの周りにはセレン式の露出計がきらきらしています。
ヘリコイドはないのでピント調節はなし。絞りによって被写界深度を変えることで、ピントの範囲を決めることになります。
誰でもシャッターボタンを押すだけで写せるカメラを、と開発したそうです。

内部は錆だらけ…
上蓋を取り、貼り革を剥がしてネジを外す

レンズのガラス玉も軽く緩められたので、洗浄してからはめ直します。レンズは大玉の錠剤くらいのかわいいサイズで、前玉も後玉もとてもきれいになりました。

分解は簡単な部類で、ヘリコイドがないので改造も簡単

今回はSony nexマウントで使えるようにするため、α用のボディキャップを利用します。
ボディキャップに穴を開けたところに取り出したレンズをはめ込み、元のカメラ本体に固定していた金具を一部削り、キャップとの固定に活用しました。(ただし、完全に締込むと絞りが動かなくなってしまうので、軽く締めて木工用ボンドで緩み止め。)

ほぼパンケーキレンズ
違和感のない収まり!

仮止めしてレンズを前後させながら無限遠を調整します。
SONY nexマウントのフランジバック(18mm)と数ミリしか変わらないようで、コンパクトに収まりました。

セレン式のレンズなど見たことのない女子高生からは、かわいい!と好評です。

写ルンですのような撮影ながらちゃんと写る
クラシカルな写り


歩きながらノーファインダーで撮る
ピン合わせの機能がないので割り切れる(笑)
絞るときりっと写る
モノクロもいい

絞りによって、写りがけっこう大きく変化するようで、面白いとてもよいレンズ。

オークションに3機種セットで出品されていて本命は別だったのだけれど、すっかり気に入ってしまった。コンパクトで持ち出しやすいし、かなり活躍することになりそうです。

OLYMPUS PEN EE-2 D.Zuiko 28mm f3.5 改

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