ぬくぬくの環境から一度抜け出すことにした
そこはこたつ。
はやく歯磨きしてベッドで寝なきゃ…と思いつつ、居心地が良くてあたたかいその場所から抜け出せず、早くここを抜け出さなきゃという葛藤がじわじわと自分を追い詰めながらも時間だけが過ぎていく。
そんなこたつ大好きぬくぬく人間が、ぬくぬくの環境から這い出ようとしている。
何らかの理由をつけて、とどまり続けることもできる。
でも、入り浸ったという実感もある。
えいやっと、一度抜け出てしまえば、あとはスルスルと物事は動いていく。
へんてこなたとえで、
一体なんのこっちゃという感じですが、
新卒から6年間勤めた会社を辞めることにしました。(正確には5年と10か月)
辞めたい辞めたい言ってるやつが1番辞めないだろうって思われていたけど辞めるときゃ辞める。
めちゃくちゃ考えて悩みながら「あ〜これが人生の分岐点ってやつかー、キャリアに真剣に悩んでる自分大人!」とか、どこか楽観的に考えてる自分もいて、
一応悩んでるふりをしていただけで、どうしたいか、自分の心が動く方向はわかっていた。
いつかバンジージャンプを飛びたいなーと、ふわっと頭の中で思っているけれど、いざバンジー台を目の前にすると、心がついていかず怖気付いて、やっぱりやーめた!と帰る、そんな自分を想像したときに、
きっと飛ばずに帰ったら、心のどこかにずっとモヤモヤを抱え続けるんだろうな、と。
やるよりやらない方がストレス
やらない後悔よりやる後悔
行かなかった旅行も思い出になるっていうのは自分を納得させるための負け惜しみで、行った旅行の方が何倍も記憶に刻まれる。
と、自分の背中を押すワードたちをかき集めて、決断しました。
人生の決断において、いつも人に相談せずに自分で悩んで考えて決めてきた。
相談したところで自分がどうしたいのかは本当は分かっていて、ただ背中を押す言葉が欲しいだけだから。
人の意見を聞き入れることは大切だけど、それを参考にして決断したあと他責にしたくないから。
どっちを選んでも絶対に後悔することはわかっている。
一度決めたら突き進んでいく猪突猛進型でもあるので、
ふわふわした足取りだけれど、進む方向は決まっている。
そんなこんなで、上司に退職の意思を伝え、翌日には退職面談的なのも行い、退職日も正式に決まりました。
引継ぎに思いのほか時間がかかり退職まではあと2か月あるけれど、とんとん拍子で進んでしまい、
自分で決めたことなのに、心がついていかないというか、
いろんな感情がごっちゃになって、消化しきれていなくて、
心もとない心境で、さみしくて、しんどい。
あんなに辞めたかったのに。今でも、早く辞めたいって思っているけれど。
おじいちゃん上司と、おじいちゃん同僚と、私。
3人だけの日陰族的な部署だったけれど、穏やかなおじいちゃん二人に挟まれて、支えられて、平和にぬくぬくと働いてきました。
一緒に働いてきたおじいちゃん二人のことが、大好きでした。
お二人とも、定年退職されるまでずっと一社で勤め上げ、退職後の再雇用みたいな感じで今の会社に引き抜かれてやってきて、今の会社が2社目という質実剛健なキャリアをお持ちで、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということばがぴったり当てはまるような、社会人としても人としても大先輩であり、心から尊敬・信頼できる人たちでした。
そんなおじいちゃんたちを置いて、先に辞めること、
おじいちゃんたちと働ける時間も限られていること、
全部自分で決めたこと、
そして、辞めると伝えたときも尊重し受け入れてくれ、その後も何一つ変わらずにいてくれるお二人の度量の広さやあたたかさに、
ああ、おじいちゃんたちのことが大好きだなあって。
ふと、仕事中も涙が出るくらい、情緒がぐちゃぐちゃになっていました。
(これを書いている今ももちろん泣いてる。)
でも、こんなぬくぬくのゆとりOLでも一応向上心はあり、
環境のせいにして仕事に真剣に向き合えない自分との葛藤があって、
思い切って身を置く環境を変えることにしました。
人生に変化は必要っていうのもすごく思う部分であるので。
前回、転職活動はしばらく休むと書いたけれど、あの後、最後に受けた一社からご縁をいただくことができたので、そこに行くことにしました。
ぬくぬく畑で育ってきたぬくぬくOLが0からの場所で人間関係上手くやっていけるのか、不安しかないですが、とりあえず自分のメンタルを最優先にして頑張るつもりです。
それまでは、今の会社を円満退職できるよう、おじいちゃん二人のためにマニュアル作りに勤しみます。