見出し画像

ミック・シューマッハ、F1シート獲得を諦めず

ミハエル・シューマッハの息子であり、かつてハースF1チームで活躍したミック・シューマッハが、F1復帰に向けた強い意志を再び表明している。2021年と2022年にハースでレースを経験した25歳のミックは、現状ではメルセデスのリザーブドライバーとしてF1に関わり続けているものの、その目標はあくまでレースシートを再び手に入れることだ。

シューマッハの「プランA」は、2024年にアウディがオーナーシップを握るザウバーでフルタイムのシートを獲得することだ。彼はニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとして契約書にサインすることを望んでいるが、現実的にはチームの動向がまだ不透明だ。バルテリ・ボッタスが引き続き起用される可能性や、ルーキーのガブリエル・ボルトレートが将来のレースドライバーとして育成される計画も浮上しているため、ミックのF1復帰はまだ確実ではない。

ミック自身もその状況を理解しており、シンガポールGPでリザーブドライバーを務めた際、今後の展望について語った。「F1が僕の大きな目標だ。それは昔からそうだったし、これからも変わらない」と、彼のF1への情熱は揺るがない。

そのため、もしアウディでのフルタイムドライバーのチャンスが来なかった場合、ミックは「プランB」としてメルセデスでのリザーブドライバーの役割に専念する可能性が高い。メルセデスでは、表舞台には出ない裏方の仕事が多いが、彼はその役割を確実にこなしている。「表には見えないけど、裏方での仕事はうまくいっている」と彼は述べ、メルセデスでの活動が順調であることを示唆した。

また、F1以外の選択肢として、ミックはWEC(世界耐久選手権)のアルピーヌでの活動も視野に入れている。最近、富士でのレースで初の表彰台を獲得したことも彼のキャリアに大きなプラスとなっている。アルピーヌでのレース活動は「非常に充実している」と述べ、耐久レースでの成功が彼の自信を高めていることは明白だ。

シューマッハの状況は決して楽観視できるものではないが、彼はF1復帰への扉を決して閉じることなく、レースドライバーとしての情熱を保ち続けている。その姿勢は、多くのファンやF1関係者からも評価されており、今後の動向が注目される。

ミック・シューマッハのF1復帰が実現するかどうかはまだ不確定だが、彼の情熱と決意は今も変わらず強く、来るべきチャンスを待ち続けている。どの道を選ぶにせよ、彼のレースキャリアはこれからも続くことだろう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集