娘と妻との3年半
ここ最近、自分はなんのために生きているのだろうか、と考えることがある。
言い方を変えれば、少なくとも今は子供、家族のために生きていると断言できる。
と言ってしまうと仕事はどうなの?と言われそうですが、それはまぁ置いておいて。
1歳半で自閉症と診断され、すぐに中度の知的障がいの認定を受け(3歳時に軽度と診断されるが懐疑的)、どうやって子育てをしてよいのか、試行錯誤しながらもがいています。
時には妻のやり方に心のなかで反論したり、つい口が出てしまったり。
はたまた娘に強く当たったりと、かなり悩む日々もあります。
1人目の子だからか、全てが未知なる出来事、しかも突発である日ある時突然、ということがほとんどで、ブラジルで生活していたときに面喰らった彼らの行動以上に驚き戸惑うこともあります。
とは言え、そんな3人の生活もある意味、メリハリもあり、かつスリリング。気の抜けない、かつ、楽しくも明るい生活でもあります。
一緒に旅したり、踊ったり、歌ったり、公園で思い切り運動したり、そして今年からはプールやビーチデビューしたこともあり、夏の遊びの幅がぐーんと増えました。
本当に毎日成長して出来ることが増えてきたな、と感じます。我々の年齢のように出来ないことが増えていくのと反対であるということが嬉しく、子育ての醍醐味だな、と感じます。成長がなく可愛くなかったら子育ては続かない、もしくは辛いものになると思います。
そしてまた、それを支えてくれる周りの人達、保育園の先生方、仲間の園児、療育の先生方、園児、理解のある大家さん、隣と階下の住人、地域の仲間でいてくれる消防団、そして定期的に集まる小中校学校の同級生、ブラジル仲間、大学の先輩後輩同期、そして同じ日本で近くに住む母と姉など、これだけの人達に囲まれながらこの3年半、過ごしてきました。
あっという間とは言えないほど、ですが、もう3年半経ったか、というのが正直なところ。娘のおかげで思いもかけず保育士の資格取得に興味を出し勉強したり、将来の生活資金のために投資を始めたり、近くにいることで親に対する感情の変化に気づいたり。日本に帰国してからいろんなことに気づかされています。
けれど、不思議に思うのが日本での生活はどれだけ経っても、家族3人が揃った2020年6月から始まっていて、過去の日本での生活がまるで別人のような感覚を受けます。
独身でもあったので、無理もありませんが、移住、結婚、子育てを通して世の中をみる目、社会への接し方、自分自身の生き方に大きく影響を与えているな、と感じることが多いです。
本当にその影響は大きいです。
たらればを言い出したらキリがないです。あの時あの人と結婚していたら、とか、日本に留まっていたらとか、はたまたブラジルに留まっていたら、とか考えることはたまにありますが、今いる環境でベストな状態に持っていくことが何よりも大切、そしてそれを正解にしていくことが何よりも大切だな、と感じると同時に、今はそれができていないから悩むんだろうな、というのがここまで書いてきてようやく腹落ちした感じです。
続く、かな。
以上、まとまりのない文章ですが、どなたかのヒントになれば幸いです。
良ければご意見、ご感想をいただけると新たな視点に気付くヒントになります。