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性病検査③検査結果の信憑性を考える(5/9追記)

二年前の女性用風俗界隈の性病検査は、セラピストさんが陽性の結果報告のツイートをしたところ騒ぎになったり、セラピストさんの検査結果の偽装やそもそも検査を受けていない疑惑が話題になったりするような状況でした。

話題になった偽装のパターンは、
・Web検査結果の画像を加工して陽性(+)を陰性(-)に見せかける
・別人の陰性の検査結果画像を切り取って、自分の検査結果として使用する
・検査を代わりに受けてもらう(替え玉によるクリニック検査や採取サンプルのすり替え)
・予め薬を服用して検査で検出されないようにする です。

公表されている検査結果を見て、検査結果画像の加工や他人の検査結果画像の使用、替え玉による検査などの偽装を見破り、検査結果画像が疑わしいと証明するのは難しいと思います。
そこで性病検査を自分で利用した経験から、検査結果表で気にしているポイントをまとめました。


1.表示項目

  • 医療機関名または検査機関名

  • IDや源氏名

  • 検査項目と結果欄

  • 検査結果へのコメントや総合判定欄

  • (クリニック)検査日

  • (検査キット)検体採取日、検査日または検査結果送信日

『いつ・どこで・だれが・なにを・どうした』の基本の情報と、それら同士に自然な関連性があれば、性病検査結果画像に一定の信憑性はあると考えています。

2.検査結果サンプル別の見てるポイント

現時点と将来でレイアウトや表示項目、記載コメントが異なるかもしれません。予めご了承くださいませ。

①GME医学検査研究所


「書面での検査結果の表示」では、
・検査機関名(登録番号や社判もあり発行元が明確)
・源氏名(源氏名表示が可能)
・検査項目と結果(歪みや並びのズレ、フォントやサイズ違いがない)
・検査結果と矛盾しない検査結果へのコメント(陰性陽性に関わらずコメントある)
・検体採取日と検査日(差は5日間以内)
があることをチェックしています。


ホームページからの画像

〈気にしちゃうポイント〉
・氏名欄と検査申し込み番号が塗り潰されている→セラピストさんとの紐付けが弱い。誰かの転用?
・検査機関名が含まれていない→お手製だから?信憑性増すから含めてほしい。
・検査結果へのコメント欄の記載がない→結果とコメントが異なるのかもしれない。隠す意図を邪推したくなる。

▼パソコン・スマートフォン・書面の検査結果表示のサンプル
https://www.gme.co.jp/confirm-2/

このサイトページから検査結果をどう解釈するか解説も読めます。ワンストップでわかりやすいので気に入っています。

②まりこクリニック

スマホのSMSにきたリンクからWebの検査結果を開きます
・検査機関名
・ID
・バーコード欄のアルファベット(品番と検査項目の一致を調べられます)
・検査項目と結果(歪みや並びのズレ、フォントやサイズ違いがない)
・検査結果と矛盾しない検査結果へのコメント(陰性陽性に関わらずコメントある)
・検体採取日と検査日

があることをチェックしています。
コスパとタイパがよいのでお勧めな検査キットです。
源氏名との紐付けが検査結果の画像内にないので、わたしならセラピストさんにお勧めしないかな。

web検査結果画像より

〈気にしちゃうポイント〉
・検査機関名が検査画像に含まれてない→デザインでわかるけどやはり入れて欲しい。
・ID→隠したい気持ちは分かるが、同じIDなら画像の転用とわかることもあるので隠さないでほしい
・地域→都道府県単位なので隠す必要あるのかしら。活動地域と検査結果の記載エリアが一致しているか見ています。なお、一部のお店は県またぎの広域営業なので、一致しないセラピストさんもいると思います。
・誕生日は隠していいと思います。

③予防会

オレンジ色の検査結果デザインが特徴的で、すぐに予防会とわかります。
わたしはキットでなくクリニック利用なのでその経験から気になるポイントを書きます。
性病検査結果に源氏名表示できるらしいのですが、やり方がわからないので事前の確認が必要です。

クリニックで検査したときのウェブの検査結果では、
・検査機関名
・源氏名
・検査項目と結果(歪みや並びのズレ、フォントやサイズ違いがない)
・検査結果と矛盾しない総合判定のコメント(陰性陽性に関わらずコメントある)
・検体採取日(クリニック利用の場合)
・検査履歴(日付と判定が載ってて、定期検査の根拠として加点ポイント!)
を確認します。

予防会ツイッターの画像より @yoboukai 2024-4-08


〈気にしちゃうポイント〉
・医療機関名と氏名欄が検査結果画像に含まれてない→『予防会』の名称の下部に氏名表示されるため、検査結果画像をスクショする際に本名とともにカットしてしまうようです。発行元や本人と検査結果の紐付けが弱くなるので塗りつぶし対応してくれるといいな。
・総合判定欄がない→結果とコメントが異なるのかもしれないと邪推します。
・『結果証明書』の方を表示している→検査をしたことの証明とのことですが、検査機関名や源氏名、IDの欄がありません。根拠が弱いと感じます。
・web検査結果画面の場合→最終ログイン日時と背景の模様を確認。(2024年8月~の仕様)


※東京プレイヤーズクリニックについてはレイアウトや表示項目が変わったようなので、機会があれば追記します。


④検査結果サンプルの信憑性

この記事を書くのに調べたところ、性病検査結果のレイアウトや記載内容において、医療機関・検査機関だけでなく、同じ機関でも書式ごとに違いがあることがわかりました。
わたしの気になっちゃうポイントは全てに適用できません。
同じ性病検査サービスを利用してみたり、ツイッターで流れてくる同時期の検査結果のレイアウトや表示内容を見比べてみたりして、レイアウトの違いなのか記載項目への違和感なのかが分かりやすくなると思います。また、気になる検査結果報告書の内容は発行元に確認するのが確実です。個人情報でない限り回答がもらえます。

性病検査結果の信憑性はセラピストさんへの信頼が土台になりますので、この人は嘘をついたり、誤魔化したりしないという信頼関係性をつくるのは大事だなと思います。


5/9追記
あるお店のセラピストさんが自作の陽性検査結果表をツイートするという、悪質などっきりネタ事案がありました。
これにより、公表されている検査結果が一部でも改変や偽造されているのではないかという疑念がうまれ、信じにくくなりました。
この記事は一定の記載事項を満たす検査結果表は正しいものとして疑わないというスタンスで書き、次の検査結果の公表について考える記事を書いたので残念です。


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