![01独り時間を満喫したいときに__2_](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15081189/rectangle_large_type_2_b1de91a85d9a8364f5c37ccf94a6c596.png?width=1200)
+01 偶然のかさなり
■ノートのことば
偶然のかさなり
*憧れのカフェでのひととき*
数ヶ月前に古本市で、偶然出会った一冊の本。
この本を今日読もうと思ったのも、気まぐれの偶然。
そもそも今日このカフェに行こうと思ったのも、偶然。
そして、この本はなんとも美しい本でした。感動。
いまの自分に染み入る文章ばかり。
早くページをめくりたいと焦る気持ちと、
ちょっと待って、そのペースじゃ、せっかくの美しい言葉たちが
こぼれてしまうと抑える気持ちが
心の中にいて、
勝手に押し問答が始まったから
思わず本を閉じて、一呼吸。
苦いコーヒーが静けさを呼び戻してくれる。
一分一秒が、愛おしく感じられる私と本との時間。
心満ちる土曜日の午後。
(2015.9.12 月と六ペンスにて)
本との出会い方、本を読むタイミング、本を読む空間…
それぞれが偶然重なって、至福の時となった嬉しさを書きました。
偶然の重なりだからこそ、もう二度とこの時間はこないんじゃないかと、
時間が経つのがもったいなく、かけがえのないものに思えました。
独りだからこそ、独りでにまにましながら、楽しむ時間は良いものです。
本を買ってすぐ読むのではなく、しばらく寝かせて、
ここぞというタイミングを待ってみる面白さも実感したのも、
この日が初体験でした。
▼憧れのカフェ
京都「月と六ペンス」
隠れ家ブックカフェ。カウンター席しかなく、お客は各々自分の読書の時間に没頭している。コーヒーはもちろん、トーストが絶品。
店長さんの優しさが店内ににじみ出て、居心地の良い空間です。
〒604-0831 京都市中京区松屋町 高倉西入ル松屋町62 杉野ビル2F 二条通
▼なんとも美しいと思った本
「小さな生活」津田晴美・著