食べられる庭図鑑
良原リエ(著/文)
発行:KTC中央出版
B5変型判 200ページ
4月はアースデイ月間。
私たちがくらすこの地球を慈しむ。
そんなアースフルな一冊を。
この本はすっごく実用的であり
写真もお洒落で美しくて
さらには食べても美味しい情報に
読み物エッセイとしても心が落ち着く・・・
とても豊かな感覚をくれる一冊です。
「野菜・ハーブ・果樹から雑草まで
食べておいしい88品種」
とあるように
だいたい網羅してくれているから
この一冊があると本当に心強いんだ!
ページをめくっていると
とても柔らかくも力強いエネルギーが伝わってきて。
あぁ、この方は本当に自然を愛して
土を触る事のたのしさや喜びに夢中の人だ~!
と、彼女の喜びや感覚が本を通してぶわっと入ってきて
心の粒子が煌めくような感覚に。
絶対に著者の良原リエさんは「緑の魔女」さんだ。
冬に紹介した
「モロカイ島の日々」の山崎美弥子さんしかり
圧倒的なその存在の醸すものが
「本」に気配として宿っている。
そんな稀有な本です。
また、出版社がアノニマ・スタジオというところがとても素晴らしくて。
「ごはんとくらし」をテーマに
本づくりをしているアノニマさんの本は
いつも内容の濃縮度、センス、装丁の美しさ
どの角度からも目を見張るなにかが隠れているのです。
アノニマさんはひょっとすると
本の妖精を一冊一冊に忍ばせて
世界に放っているんじゃないかしら?
植物たちが喜ぶこれからの季節は
すぐに手に取れるところに置いておいたり
飾り本としても。
きっとこの本に宿った妖精が
あなたの家にもやってきて
日常にふわりとうれしいエッセンスを加えてくれると思います。