ランチの時間
『ランチの時間』
益田ミリ (著)
発行:講談社
“ランチって、ちょっと自由なんだ”
このキャッチフレーズがとても好き。
夜は家庭の事情もあるし、みんなで食べに行くとなるとなかなかハードルが高くて腰が重くなる。でも、ランチだったら。
ひとりでの気軽さと機動力で、行ってみたかったあのお店、自分だけが食べたいあれを
ひょいっと選べる。
コロナ禍で家が多くなった時に、出来る形で楽しもうとミリさんがお取り寄せしたものや
子どもの時に食べた思い出の味、ランチに行く前の日の夜、あれこれスマホで調べて何を食べるか考えながら過ごすベッドの中・・・。
そんなところにもほっこりと共感しながら、読んでいると、食べたいものがどんどん増えていく。
ちなみに、この本をよんだ私は、すっかり焼肉はカルビだけで!!派に転向。
そうだ、好きなものだけ食べたらいいじゃないか。最近は、ビールとカルビ、生卵、キムチ、ごはん。もうこれでもいいくらいだぜと完全に影響されていて、そんなのもすごく楽しい。
立ち食いそばが京都には少ない。今度帰京したとき、私はぜったい富士そばを食べるんだ。それから銀座ウェスト青山ガーデンも結局通りがかるだけで入ったことがなかったから行ってみたい。喫茶店限定のシュークリームも完璧なホットケーキも食べてみたい。
本を読んでいる時から、未来へのちいさな約束を自分としていくこの感じ。
そうだ、これが好きなんだ。
明日もその次も、少しだけ笑顔多めにいい日になりますように。
この本には、そんな小さな気持ちも、そっとのっている。