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国道沿いでだいじょうぶ100回
『国道沿いでだいじょうぶ100回』
岸田奈美(著)
出版:小学館
SENSE OF WONDERでも前作、前々作を
紹介させてもらっていますが、岸田奈美さんの
泣いて笑えるエッセイシリーズ3作目。
こんなに波乱万丈で、こんなにエピソードが
尽きないのかと驚愕するほど、3作目にして
私は一番泣きました。。
岸田さんのエッセイを読むと
何度も何度もSENSE OF WONDERのレビューや
SNSなんかで書いてきた、【人は多面体】という
ことを思い出させてくれます。
自分が見えている面だけがその人のすべてじゃない。
私が見えてない面も絶対にあるはずなので
ひとつのエピソードや言葉、自分が触れた部分だけで
その人を判断するのは、少し早いかもしれいません。
ただ、そう思える私であるには、自分側も
心身豊かで余裕がないと難しい。
自分がヘロヘロに疲れていたり、イライラしたり
お腹がすいていたり(笑)してたら
なんかこの人失礼な人だけど、本当は
いい人なのかもなあ、なんて思えないのが人間です。
だからこそ、無理せず自分で自分のご機嫌とって
ちょっとは余裕のある私をキープしたいなと
思うのです。
そして、岸田さんのエッセイを読んで
そやそや、目の前の見えてるとこだけが
真実じゃないんだなあと泣き笑いしながら
思い出させてもらえるのはありがたい。
エッセイのなかの言葉ではないのですが
お天道様に恥じないように生きてたら
他人にどう見えてても、誤解されても
結局【大丈夫】になるのかなと思ったのでした。