手紙のある暮らし
『手紙のある暮らし-手書きだからこそ伝わる大切なこと-』
一田 憲子(著)
発行:マイナビ出版
こんなこと出来る人になりたいな~なんていう願望って
ある種、人生におけるひとつのエンタメのように時々やってくる。
永遠の憧れであり、すこし習慣を変えたらもしかしたらそうなれるかもとハードルがそう高くなくて、やってみたいことの一つが
「ふとした時に、おてがみを出す。」こと。
この話はこの歳になると、ちょこちょこ話題にあがる一つでもあります。
筆でしたためられたうっとりするお手紙
決してかしこまった定型文じゃない、さらりと個性が光るお礼状
水彩で描いてくださった絵葉書etc・・・
はぁ、なんて素敵なんだろう!ともらって嬉しくなり、ちょっとあこがれる。
でも・・・この時代のお手紙とは、ちょっと奮起しないと
なぁなぁなぁ~と書くタイミングを逸してしまう
女性の年齢のごとくとっても微妙~なものなのです。
最近もそんな話を、友人たちと奈良で曼荼羅に色を付けながら喋っていたところ。
昔から身近にありながら、メールやラインをいつでも送れる世界線では
すっかり離れつつある「手紙」。
でもだからこそ、ここにきて改めてとても魅力的。(アマノジャクなの?)
もう一度、思いっきり味わいたいなぁ!と思って見つけたのがこの本。
読みすすめると、これはもうぜったい好きなめくるめく世界。
出来るかできないかはさておきね。
ハマって嬉しい沼認定。
とはいえ、好きだけど近づくのにかなり勇気がいる編み物などよりは、出来そうなところもいい。
だれでもいつでもできる、豊かさのひとつだなぁと思います。
お手紙マスターたちの、手紙のある暮らしのかけらを大盤振る舞いで垣間見せてもらえるのもうれしい。
使っている文房具や色んな使い方のアイディア
切手でおめかしするやり方やさりげなく小さなワッペンを忍ばせるサプライズ
子供たちのものや嬉しかったお手紙を貯めておくことの魅力再発見
便箋や「紙」の美しさ。。。
あぁそれからスタンプもいいよね。
手紙という小さな世界には、いろんな彩とときめきが詰まっています。
ここまでとは・・・正直盲点だった~!
これはもはや、「手紙道」なのかもしれない。。。
いつでもジョインできて、楽しみが転がり始めたらこれから死ぬまで小さなわくわくで楽しめる。
早速、秋のおてがみ用に便箋を選びにいったり
子どもたちとお気に入りのシールを探したり
落ち葉を拾ったり
そんなことを考えるだけで
次の日が嬉しい、秋の夜になるのです。
にしても。
本好きは、文具好き、手紙好きへとつながって派生していくのかも。
多分、みんな、好きな世界!