2021年9月 今月の本
『ポケット詩集』
田中 和雄(編) 発行：童話屋
縦160mm 157ページ
「昔の少年は
詩をよく読んだものだ。
それも、とびきり上等の詩ばかりを、だ。
そしてよく考え、「足る」を知った。
みんなへっぴり腰を恥じて
涼しげな目の下に、素朴な正義感をひそかにかくしていた。
子どもよ、そして子どもの心を持った大人たちよ
この時代にとびきり志の高い詩を読みなさい。」
昔の帯にあった言葉です。
宮沢賢治 雨ニモマケズにはじまり
茨木のり子 自分の感受性くらい
で閉まるこの本は
小さいけれど 濃度がすごい。
純度の高さがとてつもない。
派手さはないけれど
本棚にずっとおいておいて
もはや本棚の一部になりそうな本です。
SENSE OF WONDER