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ふゆのコートをつくりに

『ふゆのコートをつくりに 』

石井睦美/文 布川愛子/絵
発行: ブロンズ新社

もうこの絵本は間違いなく名作として残っていく絵本だと思う。
可愛すぎて、愛おしすぎて胸がぎゅんとしています。
運動会の子どもたちをみてるような。
遠足でお母さんのお弁当をシートにすわって食べている子どもを見ているような。
そんな時に似た愛おしさがこみ上げるのです。
これは、お母さんのコートをじぶん用のコートに仕立て直してもらう
うさぎのサキちゃんのストーリー。
寒くなって、とつぜんの雪が。
お母さんがサキちゃんを連れて屋根裏部屋にあがって
「おかあさんの ふゆのはこ」をあけるシーンのときめきで、もう・・・ノックアウト。
そこに入っている洋服や小物のページは
永久に古くならないファッションカタログ。
細部まで可愛さが洪水していて
コートの中に春が来たような裏地を選ぶシーンや
たくさんの手作りクルミボタンを選ぶシーン。
眺めてるだけで、子どもも大人も胸が高鳴って
しあわせなあたたかさが溢れてきます。
それから、お洒落をすることの楽しさ
身に着けるもので気分が変わることの喜び。
“ストーリーを紡ぐ暮らし”を大切にしたい
SENSEOFWONDERな感覚が詰まった絵本だなぁ。
あぁ、出逢えてよかった。
届けられてうれしい。
この感覚の共有をできる、こんな場所があることがうれしい。
これから季節ごとに取り扱おうと思っています。
まずは、冬。

ちいさなしあわせ
ストーリーを紡ぐくらし
誰しもの瞬間に訪れる、いとおしいと思う気持ち
お洒落
心のドキドキ、ぽぉっと灯るあかり

見えない豊かさを特盛で。
心のギフトを贈ります。

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