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生産性をあげたいとき、コインの裏返しに注意したい。

こんにちはSENSEITIONALです。
先日「生産性とはなんぞや」ということについて触れました。

今回は「生産性向上のための、課題発見と打ち手の検討」について
現時点で私が思っていることを書きます。
担当はSENSEITIONAL大塚です。

コインの裏返し=超短絡的な解決策

伊賀泰代さん著「生産性」でも触れられている比喩
「コインの裏返し」が今回のメインテーマです。
コインの裏返しとは、課題を直接的に捉え
単純にその逆をいく施策を打ってしまうことです。
「コインが裏向きだ。そうだ、表向かせよう」
これ本当に注意したい落とし穴だと思っています。
例をいくつか出しますので、皆さまにも気付きがあれば。

①会議の時間が長い。「そうだ、立って会議しよう」

こちらは同書籍の事例から。
生産性向上=時間の削減だけだと思われているとき、
こういった「コインの裏返し施策」がよく起きるそうです。
「会議の時間が長いのは生産性低いよね」
「立って会議すれば、疲れるし早く終わるんじゃない?」
という施策ですね。

「…ちょっと待てい」
良くないですね。
会議の目的とはなんだったかに立ち返ることが必要です。
会議によって多少のニュアンスはあれど
「議論」「相談」「決定」
くらいに大別できると思っています。
立ったまま疲れながらの会議で
目的はしっかりと達成されますでしょうか。
大切な結論が出ずに先延ばしになり、
何度も何度も会議を重ねてしまうのであれば、
それこそ生産性は低いですよね。
もし、将来的に重大な決定がくだせるのであれば
長時間の会議も、ときには必要だとも考えられます。

②服を買う前は試着するんだな。「おっしゃ。試着勧めよう」

こちらは私の営業バイブル(無敗営業:高橋浩一さん)の事例から。
みなさん洋服を選んでたら、店員さんから試着を勧められて
ほっといてくれーと思った経験はありませんか?
この試着ゴリ押し問題は、
一部のアパレル企業で、
「試着した人の○%が購入する」というデータのみが
社内で声高に啓蒙されていることが原因だそうです。
少し立ち止まって「なぜ快く試着してくれたのか」まで
深ぼれたらいいですね。

③労働時間がおおいな。「そうだ、在社時間に制限をかけよう」

これは私の経験談も入りますが、
実にしんどい事態です。
見た目だけの労働時間を減らそうとした結果
会社からは月の上限労働時間が定められる。
ただ、業務をうまく消化できなかった従業員は
「今月はあと○時間しか会社にいられない」と
家で持ち帰り仕事をするための知恵を絞りはじめます。
(だいたいの若手がこんな状態だった気がしています)
「これは家でもできる仕事だろうか」と
ヘンな判断基準に振り回され
生産性向上などとは言っていられない業務状況でした。
ただ、会社としては「順調に労働時間減っているな」
という認識だったのではと思います。
今ふりかえると労働時間が多くなる原因は
どこにあったのか、もう少し見極めたかったですね。
たいへん余談ですが、
当時その会社はホワイト企業500みたいなものにも
しっかりと選出されており
社会の仕組みコワいと感じたのを覚えております。

学校の先生との会話のなかでも、
自宅PCから学校で利用している
Googleアカウントへのログイン方法について
質問を受けたこともあります。
まずセキュリティ意識が低いのは問題ですが
持ち帰り仕事が悪だとも感じておられない様子でした。
ここも教育業界の良くないところですね。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
短絡的に解決策を決め込んで
実行してしまうことについて触れました。
あ、でも、
最近おでかけしていなかったな。「そうだ。京都行こう」は
最高に良かったですよ。

今日のnote内で触れた書籍です↓


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