能動的であることが良いとされすぎていますが
こんにちは。SENSEITIONALです。
今日は『脳には妙なクセがある』(池谷裕二著)からの
学びが、いまの教育現場で大事とされる
「能動的であること」の大切さを教えてくれましたので
共有させてください。
担当はSENSEITIONAL大塚です。
池谷(いけがや)さんは脳研究者をされている方で
数々の書籍を出されています。
脳の研究と聞けば、かなり難しそうな印象を受けますよね。
ただ、池谷さんは身近な例を出しながら、脳の仕組みを
教えてくれるので「へ~そうなんだ!」が
どんどん出てくるんです。どんどん。
なので私、実はまだこの本読み切っていないのですが
強烈な「そうなのか!」を共有させてください。
ネズミのヒゲの実験
ネズミのヒゲに触れるものと
脳のニューロンの反応についての実験での学び。
あのヒゲって非常に繊細だそうで、
触れるものによってニューロンの反応パターンが違うとのこと。
つまり、どんなものに触れたか
ネズミ自身が判断できている、ということらしいです。
(ツルツルしているかザラザラしているか、まで分かるのだとか)
ただ、今回のお話は
その繊細さについてではありません。
この実験はいろんな物体をヒゲに触れさせて
脳のニューロン反応を記録していくそうなのですが
まれに、物体を近づけるとネズミの方から
ヒゲを動かして触りにくるそうです。
そして、このときの反応が
同じものにただ触れた時の10倍くらい強いとのこと。
これ、すごいことだと思うんです。
同じ情報を得るにしても
受動的に情報を得るよりも
自分で体を動かして情報を取りに行った方が
脳が10倍強く反応する。
私自身、これまでの経験から
なんとなくそうなのかな…と思っていましたが
強烈に納得がいきました。
そして、、
なので「アクティブラーニング」なんですね。
どうしても、国全体で推進をしようとすると
言葉が独り歩きしてしまい
本当の意味でのアクティブラーニングとは
何かわかりにくくなってきていますが、
ねずみのヒゲは本質をついているような気がしました。
授業で教えたいテーマがあれば
先生が触れさせちゃうのではなく
近くに置いておく。
これはなかなか勇気が要りそうですね。
気づかれなかったら元も子もないが
気づいてもらえたら絶大な効果を生む。
こういう視点からアクティブラーニングを
デザインできたら面白いだろうな~。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
池谷先生の本、読み終えたら
またいくつか学びを共有させてくださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?