先生、あのね
みなさんは『あのね帳』をご存知ですか?
先生、あのね
から必ず書き始める日記のようなものです。
私は小学2年生の頃に毎日宿題であのね帳を書いていました。
朝、学校に着くと1番にあのね帳を先生に提出し、帰る頃には先生からのコメント付きで返却される。
先生からのコメントが嬉しくて、誰にもバレないようにこっそりうきうきして、返却されたノートをいち早く開いていた。
内容は今日どんなことがあったかとか、何が嬉しかったかとか、そんなことだったと思う。
自分が書いた文章に読み手から反応が返ってくる、そんな楽しさを初めて経験したのがあのね帳でした。
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最近、仕事が上手くいかなくなったとき、改めて考えた。自分の好きなことってなんだっけ?私は何をしているときが楽しい?
そんなとき、幼い頃の記憶を辿りあのね帳を思い出した。作文を褒められ嬉しかったことを思い出した。結婚式での両親への手紙、友達がすごく感動したって褒めてくれたっけ。
人から褒められた経験ってそんなにないけど、ひとつだけ私にもあったんだ。
最近ではめっきり文章を書くこともなくなってしまったけど、まずは趣味として始めてみようと思う。少しでも長く続けることを目標に。私が日々頭の中でぐるぐる考えていることを言葉にして残していきたいと思う。
そして将来的には書くことを仕事にできたら幸せだな、と思う。