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いよいよ逃げ場がなくなってきた件

知らぬ間に任命されていたプロジェクトリーダー(笑)の業務に日々追われているわけだが、果たして何をしているのか自分でもわからない。
リーダー(笑)のくせにわからないってどういうことだよ……と自分でも思うが、わからないものはわからないのだ。
何もわかっていないのに、日々外部と調整して、書類を作成して、会議をやって、先日なんか部外関係者に向けてプレゼンまでやってしまった。
自分でも何をやっているのかイマイチわかっていない事業についてのプレゼン。
自分で書いていても意味不明だし、なんか不条理モノの短編とか世にも奇妙な物語みたいな話になっているが、現実にそれをやらされたのだから震える。
いやーこんな怖いことってなかなかないよ。
大勢の人の前で喋るのはもともと苦手なほうだが、今回は自分でもわかっていないことを喋らなければならなかったので、マジで死ぬかと思った。

頭真っ白になりながら、なんとかプレゼンを終えても、最後には質疑応答の時間が待っている。
「神様、誰も手を挙げませんように……」
と内心の祈りもむなしく、ちらほらと質問の挙手。
終わった……。
と思ったらほんとに終わっていて、質問への答えどころか、まず質問そのものの意味がわからない。
いきなりスワヒリ語で喋られたのと同じくらいわからなかった。

人間、自分では絶対に対処できないと悟った問題にぶちあたったときは、逆に余裕が生まれるらしい。
出勤日に寝坊して昼の12時頃に目覚めたら、逆に慌てずにゆっくり出社の支度ができるのと同じだ。(同じか?)
必死で答えを思い出そうとか、ちょっと手元のPCで調べようとか、そういう抵抗すらする気になれなかったもん。

私にできることは、ただ微笑を浮かべて隣に座る上司のほうを見やることだけだった。
「ほら、質問されてますよ」みたいな顔で。
上司は上司で「いやお前が答えろ」みたいな顔してこっちを見てくる。
でも私は答えない。
答えないっつーか、答えられない。わからないから。

私「……」
上司「……」
私「……」
上司「……」

ラジオの世界では5秒沈黙が続いたら放送事故といわれるらしいが、その基準でいったら、もう大放送事故だよこれ。
しかもみんなの前でオッサン二人が無言で見つめあってるもんだから別の意味でも放送事故が起こっている。
でも私は無言を貫いた。
この無言チキンレースに俺は勝つ!
っていう鉄の意志で黙っていたら、さすがに場の空気に耐えられなくなった上司がマイクを持って、質問に回答を始めた。

も~答えを知ってるんだったらさっさと回答してくれたらいいのに~
と、私などは思ってしまうのだが、上司的には「お前のプレゼンなんだからお前が回答せんかい」と、至極まっとうな理由で、私に回答させたかったらしい。
プレゼンの時間が終わったあとにどちゃくそ怒られました。

あ~。
なんかもー、いろんな限界が近づいてきていると思う今日この頃。
今回プロジェクトリーダー(笑)に抜擢?されたのも、私をいつまでも平社員にしておくつもりはないという会社の意図らしい。
らしいというか、来年か再来年に役職に就かせるから部下を持てとはっきり言われてしまった。

えーーーーーーー、ふつーにいやなんですけど。
自分の面倒もちゃんとみれてないのに部下の面倒みれるわけないじゃん!
会社も、自分のプレゼンに出された質問に自分で答えず上司に回答させる奴なんかを役職に就かせていいのか? 正気か??
と思うが、弊社も一生平社員のままでいる社員を抱えておくほど余裕のある会社ではないのはたしかだ……。

これがいやだから、会社を脱出したくて株式投資を始めたのだけれど、全然資産は増えてないし、いろいろ退路が塞がれている。
ああ、もう、人生どうしようか。

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