どうせすぐ暴落すると思っていた私をあざ笑うかのように史上2位の上げ幅を記録する日経平均くん
ぐわあああぁぁぁぁ!
日経平均が1,336円も上がってるううぅぅぅー!!
史上最大の下げと史上最大の上げを経たあとも、500円近く下がったり1,000円近く上がったりと、わけのわからんやべー動きが続いていて、ぶるぶる震えながら眺めているしかなかったのだが、昨日8月16日、東証史上2位の上げ幅を記録して白目剥くしかねぇ。
いや別に強烈な売りをかけてたとか、そういうわけではないんだが。
私は例の史上最大の下げの日に、持ち株の一部を売ってしまったんだよね。
魂 の 狼 狽 売 り
大きめの下げが続いて、で8月5日にフリーフォールがきて、ひょ!? ってなって、元々損切りしないとなぁと考えていた銘柄を手放してしまった。
でもその大暴落後に大反発がきて、昨日もまた上がってしまったので、結果から見ると握ったままでいたほうがよほどよかった。
というかまず、損切りしないといけないと考えていた銘柄を持ってたのがドジバカマヌケだ。
そんな銘柄さっさと損切りしておけよ……。
いま改めて考えても、自分のアホさ加減に腹が立ってくる。
いや、わかってはいたんだよ!?
「早く買わなきゃ」「早く売らなきゃ」と思ったときには売買してはいけない。
少なくとも私は、早く早く早く! つって焦った状態で行った取引は100%失敗している。
これはN=1の個人的体験談にすぎないわけだが、でも普通に考えて、感情的になっているときの取引で上手くいくことなんてないと思う……。
特に私は(一応)長期でみるファンダメンタル投資をしているから、すぐに買うとかすぐに売るとか、そういう考え方で投資はしていない。
していない。
していないはずなのだが、狼狽売りしてしまった。
わかってたのに! わかってたのに!!
やってしまった。
ヘタクソなりに5年ほど投資を続けているので、なんとなくわかってきたのだが、投資というのは「知識として知っている」ことと「それを実行できるか」ということのあいだに、マリアナ海溝くらいの深い溝が横たわっている。
狼狽売りしてはいけないっていうのもさー、別に普通のことじゃん。
なんなら投資を全くしてない人でも、「まぁ狼狽した状態で売ったらダメじゃんね?」ってわかるくらいに当たり前のことだ。
だがいざ、大暴落を目の当たりにしたら、平常心が保てなかった。
これはあれだよ、アンガーマネジメントがクソの役にも立たないのと同じだよ。
怒りを感じたときには6秒待てばいいってやつ。
どうもこの話は、その根拠についても疑義があって眉唾ものらしいのだが、実際に実行するのはかなり難しいってことは誰にでもわかると思う。
なぜなら怒ったときは、アンガーマネジメントのことなんか頭から消し飛ぶから。
というかこれは逆で、アンガーマネジメントを含むその他諸々のことが消し飛ぶほど頭に血が昇っている状態のことを、怒りと呼ぶのだ。
もし「あ! いま自分怒ってる。6秒数えないと!」と考えられているのなら、それは怒りではないのでは?
狼狽売りもこれと同じで、真に狼狽したときは「狼狽売りをしてはいけない」という戒めを思い出すことができない。
なぜなら狼狽しているから。
だから私も売ってしまった。あーあ。
でもこの大暴落でもちゃんと対応できている投資家は、いる。
伝説の投資家と呼ばれている清原達郎氏なんかはこの大暴落のタイミングで200億の買いを入れたらしいし。
あのとき200億の買いを入れるって、どういうメンタルをしているのか、凡人の私には想像もつかない。
ただなんとなくわかるのは、株式投資って意外とメンタルの勝負でもあるということだ。
メンタル豆腐の私には向いていないのかもしれない。