絨毛癌に エマコ
絨毛性腫瘍に対する治療は、段階があります。
どんな治療方法や薬なのか。私の経験したものを紹介します。
侵入奇胎というローリスクのときは抗がん剤のなかでも、
免疫抑制剤という類いの薬。抗悪性腫瘍薬ではなくて。
メソトレキセート(免疫抑制剤)とロイコボリン(免疫保護剤)の筋肉注射を毎日8日間打ってました。
一週間休んでまた8日間毎日。それを7クール。4カ月やりました。
その後転院して、治療法が少し変わり、週に一度筋肉注射。
筋肉注射だけでも60回以上、そこに毎週採血なので、
一年で、百回以上針を刺してます。筋肉や血管がかわいそうになる(ノд<) いつも、ごめんなあ、私のからだをいつも支えてくれてありがとうと自分に語りながら治療を続けて。
でも、翌日には血管が塞がり、治療を終えれば吐き気など治まりもとの元気に戻れるので生き物のもつ自然治癒力は、ただ、ただ、すごいなあと感じます。
そのつぎは、メソトレキセートがきかなくなってきたので、アクチノマイシンDという薬に切り替え。
気になる副作用は、脱毛。
こちらは点滴治療。
三クールやり、半分くらい抜けました。
ちょっと薄いなあ。。
更年期の年には早いなあ、テンションあがらない。
ので、ウィッグ購入!この機会にイメチェンです。
私は自分で調べて、自分の直感で、医療用ウィッグを選びました。大正解でした。
メソトレキセートのときより、吐き気や倦怠感が強かったですが、なんとか乗り切りました。
さて、ここからが、本題。
アクチノマイシンも効いたのですが、効ききらなかったので。(私の赤ちゃんは、強情なわたしに何を伝えようとしてくれてるのか。)
次の治療は、再発に対して、絨毛癌というハイリスクのくくりとなり、選択肢はエマコという名の代物。
響きは古風で好きやけど。
内容は、抗悪性腫瘍薬のオンパレード5種類盛り合わせです。
薬剤の頭文字をとって、EMA/COです。
作用も強ければ副作用も強い。
毎週抗がん剤を点滴、毎週入退院を繰り返すハードスケジュールのもの。メソトレキセートは、12時間点滴し続けます。
真夜中に筋肉注射もある。
新しい効果的な吐き気止めなどが開発されて、仕事をしながら外来で化学療法ができる今の世の中で、
抗がん剤治療のため入院を毎週繰り返すのはなかなか
珍しい。
先生も、治療が必要か、スタートすべきタイミングを慎重に見計らうほどの治療。
勝手な想像はよけいに不安をひきよせますね。
自分の体でなにが起こっているのかわからない、治療をしたときのメリットとデメリットは?
予後は?不安が不安をよんで、どうにかしないと自分がおかしくなりそうだったので。
これまでのご縁というご縁をたぐりよせて、、、
おかげさまで
たくさんの方から情報と心のサポートいただいて。
自分で判断する材料を集めました。
不安だったから、情報で自分を安心させたかったのかも。
でも、最終的に身を委ねようと思ったのは、情報ではなく。
あ、もう 自分でどうにもできない。という降参でした。
生まれて初めて、そんな感覚。
どうにかできると思ってた自分、無知だった自分。
思わず吹き出しそうになった。
追い詰められた末に、そんなことに、気づかせてもらいました。
ただ、ありがとうという思いでした。
大事な決断のときこそ、情報は全部捨てて、感じること。
そこには、なにがあっても動じない自分が生まれ、本来の輝かしい自分が見えてくるのかもしれません。
というわけで、今は絨毛癌にたいして、EMA/COという治療をしています。
どんな薬かについては、
からご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?