神経障害を防ぐためにできること
エマコに使われるビンクリスチンという、植物から抽出される抗がん剤は、
全身の神経障害をひきおこす可能性があるといわれます。
末梢神経障害や自律神経障害。
末梢神経障害は、指先がしびれたり、感覚がなくなったり、思うように動かせなかったり、ピリピリしたり。転びやすくなったり、怪我をしても気づきにくく悪化しやすかったり。
自律神経障害は少しイメージしにくいですが、おしっこしたり、血圧を維持したり、精神状態を保ったり、見えないところで、生きる上で不可欠な役割を担ってくれてるのが、自律神経。緊張すると交感神経が、リラックスすると副交感神経が優位になります。それが、障害されると、おしっこできない、立ちくらみ、などおこる。
まあ、想像すると引き寄せてしまうので、
考えないようにしますが、
指先の症状は長いと一年くらい残るとか。
それはちょっと、、、何か予防策はないか。
身を委ねるといったものの、やれることはやってみたくなる性分。実験を楽しむつもりでトライ。
調べてみると、薬剤によって神経障害がでるものは多いようで、臨床研究では、乳ガン治療に使われるタキソールに対して神経障害を予防する対策が、病院で行われているところがある様子。予防策を取り入れて、外来に冷却グッズを備えている病院もある。私の病院に設備はないと笑。やるなら、自分で準備するしかない。やるなら、揃えます。
使用薬剤の点滴中に、手足を冷却して血流を妨げることで末梢の神経を守るという試み。やるとやらないでは50%ほどの差があるとか。使用条件にもよるので、しかも薬剤も違うのでどこまで効果あるかわからないけど、信じてやってみたい。
さっそく先生に相談。
一応治療中の行為になるので、先生了承のもとでないとな、と思ったので、包み隠さず、心配してること、気になっていること、調べたこと、希望を伝えました。研究途上で、エビデンスもままなりませんが、先生はご存じでした。過去にはエマコで、頭を冷やして脱毛予防がはやったこともあると。脱毛はあまり意味がなさそうだったとのこと。知る人ぞ知る研究です。
私の話を聞いてくださり、先生の見解や経験も聞かせてくださり、やれるように指示だしておくよ。と言ってくださいました。ああ、なんてありがたい!
若い先生や看護師さんたちも知らず。
ただ、そういえば、テレビで見たことある、とある看護師さんが。
後日調べてくださり、対策を教えてくださいました。
感動です!
こうしたプロセスもひとつひとつ学びなので、結果云々ではなくて、こうしたドラマが生まれていくことに幸せを感じます。
副作用、出るものと諦めず、
やりたいことがあるなら、自分で調べること。(最近の研究は目覚ましく医療者もアンテナ張ってないと入ってこないので。)相談してやってみるといいと思います。
そこに無駄はないから。
主治医は自分。
まずは自分で調べて押し付けではなく、相談。
医療者は少しでも患者さんをサポートしたいという思いを持った専門家です。リクエストや相談は嬉しい(私はそう思います。)
何を信じるかは人それぞれですが、可能性は自分で無限に広げられること、忘れないでほしいです。