プチDAYS 「Lost in Translation!」
急遽帰国することになってクイーンズのラガーディア空港へ。
いつもバタバタ準備をするので、帰国が決まってから少しずつ荷物を準備をした。桜前線が過ぎた頃の日本はつつじまではまだ間があるだろう。そんなことを思いながらスーツケースに荷物を詰める。ぴに気づかれないようベッドルームで毎日思い出したかのように詰めた荷物は、いつの間にか満タンになる。旅あるあるだ。
父が亡くなった後、実家の整理を先延ばしにしていた大江兄妹は、若い方の妹が中心になってそれを始めていた。小さな体に鞭打って古書や写真を処分する妹に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。過去を断ち切る役を妹だけに任せて、自分は離れていることをいいことに、対峙しなければいけない局面を避け続けてきたことに決着をつけたかった。しかし決心がなかなかつかず、日々だけが流れていった。
今回は大阪をベースにその作業を妹と一緒にやる。そう思って航空チケットを取った。ぴも気がかりだがセコーカスのKayが面倒を見てくれる。思い切って帰国してどこまでできるかわからないが、膝を突き合わせて遺品と向き合おう。
ぴを預けるタイミングは少し早め。ブルックリンで打ち合わせをやるついでに、Kayにウチへ来てもらい、ぴとウーバーに乗せニュージャージーのセコーカスへ帰ってもらう。がらんとなった部屋で過ごす時間は不自然で何度も夜中に飛び起きて、ぴの声が聞こえるようでリビングへ行ってみる。もういないのでいるわけないのに、、、。そんな夜を過ごしいざ帰国の便に乗る前の晩になる。
おまじないのように一応目覚ましをかけておこう、そう思い時間を逆算する。6時にデトロイト行きの国内便に乗るからまずはチェッキングカウンターが開く時間を考えよう。いつも忘れそうになるが4時半だ。となると家を出るのは3時半。だとすると起きる時間は2時半。現時点で12時半だから2時間だけ仮眠ということになる。
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