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一本の吊り橋!

家の玄関の前の木の枯葉がほんの少しまだ残っている。

よくこれだけ寒いのに耐えているなあと見上げるたびに惚れ惚れする強さだ。音楽室の窓から見える木の場合、ピアノを弾くたびに日々減っていく葉っぱのなくなる寂しさの後に、ある日枝の向こう側の景色が一望できるような抜けのいい眺望になった。

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冬の到来だ。そんなことを思ったのもつい昨日のよう。やがて落ちた葉っぱの絨毯の上をシャリシャリ音を立てて歩く秋の楽しみに没頭する日々。赤や黄色や橙色のトンネルを抜けて銀杏のステージをスキップした。12月に入ると師走の時間は思ったよりもうんと早いので毎年心がついていけなくなる。なので早め早めに仕事をあげて毎日の恒例行事のぴごはんや買い出しを絶え間なく行う。

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クリスマスコンサートをやれる機会を頂けたのでそれが大きなフックになった。クリスマスイブよりも6日ほど早い日にちにマックスの気持ちになりカメラの前にいる自分に気がついた。エンタテインメントとは不思議なプラスの力を持つときがある。ベッチンのジャケットに赤を基調としたシャツにボウタイ、頭にはポマードをつけて背筋を貼ってピアノの前に座る。そうすれば心の奥にある一番大事な静かな自分に戻れる。

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大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げていくコミニュティスペースです。購読者限定の「ぴの裏耳情報」ではライブの先行予約やプレゼントが行われます。

グラスワイン1杯分のお楽しみをジャズと共にブルックリンからデリバリー。エッセイ「ブルックリン物語」、ラジオ「Sen Corouge」、日常…

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