
振り出しに戻った気分でブルックリンへ
振り出しに戻った気分でブルックリンへ戻る。
まずは前楽と千秋楽をたっぷりサッポロで味わってwessの南氏とSMPにいなと僕でイタリアンバーへ打ち上げ。狸小路スクエア。
食アレルギーのはずのカルボナーラが美味しそうなので結局頼む。打ち上げなので、ま、いいか?3人で仲良くわけわけ。食アレルギーOKなオリーブを頼むと2人があまり摘まず、ほとんど一人勝ちで食べまくる。

セコマに寄りみかんとスイーツを買う。
翌朝はにいなと仲良く千歳から羽田へ。千歳ではそれぞれ早めに単独行動へ。僕は先に中へ入りGateの前で悠々1人コーヒータイム。



Tokyoのホテルに着いて預けてあったスーツケースやキーボードやHatsをピックし部屋のドアを開けてびっくり。広くて素敵な部屋へ。これはおそらく、、、、早速にいなにメールすると、、、


「Blue Noteさんからのご褒美じゃないですかね?」
もしそうだとしたら嬉しすぎてあっちゃこっちゃ写真を撮りまくり千代子。
少し落ち着いてきたので、キョン&ももをピックアップに行く。


「やはりももちゃんは少し大きいですね。そしてメガネが入ってました。」
その頃 、僕がかけてたメガネのフレームをziplockに入れて渡される。
記憶が蘇る。ももの棺へその場でかけてたメガネを添えたのだった。あの日遺骨を抱えての帰り道、景色がぼやけたのを思い出す。メガネのツルか。

NYへ渡ってからの17年間ふたりを預かってくれてた友人宅へ鍵を返しに行く。その友人はすでにもうTokyoを引き払い関西に居住。なので芦屋に鍵持ってきてくれたのだ。メールボックスへ「ポトン」。arigato, daijobu, my friend!!!!!!
このツアー中に実は大変なことが。仲の良い友達が亡くなったのだ。僕はBlue Noteの1日目に会いに行った。もう一回会いに行く予定だったが、29日に亡くなる。献杯するために青山で共通友人と2人メシ。イタリアンバー。

2軒目、ベルコモへ。なんだかNYにいる気分。相手がNYに住んでた仲良し友達というのもあるがTokyoってほんと面白い。色んな店がある。


亡くなった友達の話をする。延々と続く。その後「じゃ、今度はNYで。」と別れる。筆者はその後、最後の夜をゆっくり部屋で夜景を見ながら味わう。あっという間に夜が明け、あっという間にBlue Noteのバンのお迎えが来て、
「あれ? Senriさんお一人ですか?」
と馴染みのDriverさんに聞かれ、
「ええ。Ross もMatthewももう帰国ですしRyokoは今Her own BIRTHDAY BASHの真っ最中で。笑。」
固く握手して別れる。
羽田の航空会社のカウンターでスーツケースとキーボードを預け(アメリカから来る時は当然の如く預けられなかったのでこういうふうに受け付けてくれる手厚い日本のサービスがありがたい。)早めにラウンジへ。


チェックインを自動でやろうとして手こずってたらdomecticのチケットをscanさせてることが判明。←sen chang こういうとこあるよね〜!
「大江様、お待ち申し上げておりました。」
中へ入ると何人かの係の方が席へと案内してくださる。けれども、、、pcで作業のしやすい”いつものdesk”へと。「ごめんね」と頭を掻きながら。
さてと、
ビーフカレー。ラッキョ。わらびもち。サラダ。炭酸水。


お腹がいっぱいになる。いくつか仕事を済ませて早めに(まだ1時間半あるけれども)near the Gateへ。ちょうどそのエリアが歩行にちょうどいい広さなので歩きを40分ほど。行って帰ってまた行って。日本滞在中に悪くなった右膝がずいぶん回復、リハビリを兼ねて。腰から足全体を前へ出し歩く練習。難しいなあ。

搭乗開始。まずはお手伝いの必要な方達から、次はいつもだとアメリカの軍の人たち。ところが、、、、今日みんな一緒の搭乗と。なるほど、、、この機は軍の人たちが多いな。それにしても彼らにも日本は大人気! 訪れたい国No.1なのだなあと思う。嬉しいよね。



名残惜しい気持ちを代弁してくれるかのようにノロノロ離陸までの時間がありゆっくり味わい尽くすように楽しんでいるうちに空の上へ。夕焼け。富士山やTokyo Tower。美しい。


機内食は1食目だけ食べ。映画をサイコサスペンスや新しいエイリアンなど3本鑑賞。着陸寸前に1時間半ほど睡眠。目を擦ったら「どすん」ミネアに到着だ。





飛行機を降りたところへ地上係員の方が出迎えに来てくれる。「大江様」というiPADを持った女性2人、気恥ずかしいけれど、ありがたい。素直にこのご好意に感謝。ご挨拶&入国審査へ。
僕はGlobal Entryしてるので目の色を確認すると2秒で 入国、
「Process Completed. 」で有人のPassport Controlへ。そこでも、
「Welcome back!!!」で2秒、
合計4秒。笑。
すごい世の中になったものだなと思いつつカルーセールへ。
「どんな荷物ですか?」
「えっと、2つあって、、キーボードもあって、、、」
こんな会話をしながらセントポール空港でピアノコンサートをした時の思い出話に花が咲く。その時も出迎えの女性のお一人は来てくださってたのだ。


「あそこがARCH(ハンバーガーの美味しい店)でしょ?右がプリンスのグッズストア。そして先に僕が演奏してた場所がある。」
「その通り。勝手知ったるですね。コンサートは最近はなさらないですか?」
「ちょっと前にしましたよ。えっと、cro,,,,,,,,,,,,」
「ああ、もしかして、Crooners Supper Club??」
「そうそう、そこです。」
「えええええ?今度ある時は自力で行きます。目を光らせて情報missしないようにしますね。」
案の定、x-Rayの手荷物検査ではキョン&もも&ぴが再検査となる。そりゃ見た目がそれっぽくて大量に出てくるのだから当然と言えば当然か。
「Remains(遺灰)なんですよ。愛犬たちの。」
「あ、そうなんですね。」
この会話ですごく丁寧にスムーズに検査が終了する。
「3姉妹なんです。」
「わ、Adorable!」
「1時間ほどゆっくりできますけれどラウンジに行かれますか?」
「はい、そうします。」
「じゃあ、1時30分搭乗なので1時にお迎えに来ますね。」
「ありがとうございます。」
なんだか何から何まで申し訳ないのだけれども甘えさせて。ツアーが無事に終了したのだから、、、、。


Brooklynに着くとお腹が空いても何もないだろうから1食入れておこう。喉も乾いた。さっき鑑賞した新しいエイリアン、口をシュバーと開くと中にもう1個、顔が現れる、それがエグくてこびりつく。別のサイコ映画のラストで子供が虐待親の顔面を石で完全に破壊するまで叩き潰すシーンも、、。
「あら、もう外に出ていらしたんですね。」
「すみません、なんだか探していただいたみたいで。」
時間より先に行動してしまう僕がラウンジの外に出てて、案内してくださったお二人が来るのを待ってたら、中から彼女たちが飛び出してくる。ハーハー肩で息を。入れ違い。申し訳なーい!
「また。お元気で。」
「お互いに元気で。」
ラガーディア空港へのGateで手を振って別れる。また会う日まで。
機上でもう一回食事を。チキンサラダとダイエットコーク。結構食べる。



あっという間にNY。空港でカルーセルに向かう途中、
「あ、午前3時にここへ来て日本へ向かった瞬間へ逆向きに戻った気分。」
と独り言を呟く。
全部を終えてほぼ3週間過ごした日本にSee youを言ってここNYへ戻ったので振り出しの気分と達成感、安堵感で、、、感慨深いものがある。そして旅の間ちょっと気になってた「自宅のアパートのキーをどこへ入れたか問題」を解決すべくピックした荷物を床に全開して、あれこれ探しまくる。
なんてことない。手荷物のziplockに入れてたのを思い出し無事発見。帰る時に困らないようにそうやってたTokyoのホテルでの自分を思い出し苦笑。
↑
ほんと、こういうとこ、あるよね〜!予めをやり過ぎて忘れちゃう。笑。
Taxi のdriverさん恥ずかしそうに日本語で、
「日本人ですか?おはよございます。」
と言ってくれ、びっくり。さっきまでミネアで使ってた日本語で、
「おはようございます。」
と返した。
家のドアを開けるとフリーズの思い出が一気に溢れる。2024年の12月31日「帰ってきた時に気持ちよく過ごせるようきちんと掃除してから出かけよう」と掃除した時間を思い出す。ホテルへチェックインしたような嬉しい気分になる。

大晦日、タイ料理を食べるとお店から一年分のありがとうのおまけスイーツ抹茶アイスをご馳走になり、その後にいきなり大雨が来た。雨が止み花火の後の仮眠。-からの夜明けの起床。空港へ、、、、、、、そして今。
旅が終わった。

旅を終えて2つのスーツケースとキーボード(せんこらにしか使用しなかったけれど。)Hatsをピカピカの我が家の床に置いたまま、ワクワクとマンハッタンへと地下鉄に乗る。電車の空いた席に座り橋を渡り懐かしいスメルのNYCへ。
歩く、歩く、歩く。腰から足を出し。リハビリビリ。
そして夜11時くらいに、ユニオンスクエアの九龍ラーメンでオムライスを。カレーソース。ついてくるドリンクはレモネード。店員さんがじっくり作ってくれる。まるで「お帰りなさい」と言ってくれてるようで嬉し。帰りは頑張ったのでUberにしようと思い外に出るが、、、、。

すぐに気が変わり、足が覚えた地下鉄の構内へ。そっちかーい。
家に着いてスーツケースたちに見向きもせずベッドルームへ向かうと何かが違うことに気がつく。部屋があったかいのだ。
慌ててベッドルームの灯りをつけると新しいヒーターがついてて、前のやつがベッドの横につけ変えられている。そのtubeを辿ると壁へ。
すぐに音楽室側をチェック。置いてあったピアノを移動させたのだろう。性能のいい音楽室のヒーターからベッドルームへ熱気を送るようにtubeをつけて壁をぶち抜いてる。tube の先はベッドルームのヒーターnear my neck。+それがあった場所に新たな小ぶりのヒーター。つまり2個に増えてよく眠れるようエリックが工夫してくれたのだ。しあわせ。


わあ、究極のお帰りなさいだ。エリックと大家のジョーにテキストしようと思ったけどまたそのまま寝てしまい翌日、
「ジョー、来月分の家賃をフロントドアのテーブルに置いたよ。その写真も送る。今月もありがとう。」
すぐに、
「エリックにとりに行かせるよ。ありがとう。」
ジョーからの返事。僕がそれにハートマークをつける。いつものWhat's Upでのやり取り。 ジョーにはヒーターの話は書かない。
その代わり封筒をピックに来るエリックにわかるよう「ジョーへ」と「エリックへ」の2通を置く。僕は時差で再びnapしてた模様。小1時間。目が覚めてリビングに来ると、封筒が消えてた。右側の手袋をサッポロの狸小路で落としたことにも気がつく。もし拾った方は返してくださいね。嘘です。あげます。笑。
あらゆる意味で、
BROOKLYN宮殿へ帰ってきたとさ。
文・写真 大江千里 (c) Senri Oe, PND Records 2025